統合失調症とうつ病ですが、何か?

統合失調症とうつ病を併発して、5年がかりで克服し完治させたアラサー男の記録をまとめます。前職は営業職で病みまくり、今はストレスの少ない仕事で社会復帰を果たしています。

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元うつ病が教える治りやすくなるうつ病の人への接し方

      2017/04/08

うつ病との接し方

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うつ病にはどのように接するのがいいのでしょうか?

うつ病の治療において、医学的な治療法よりも周囲の人の対応が非常に効果的になってくることも多くあります。

ここでは、周囲がどのように接してくれればありがたいかについて、元うつ病の立場からまとめます。

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ちょっとした言葉に気を付ける

うつ病に対して、励ましの意味で、頑張れと言いたくなる気持ちはわかります。

しかしそれを言われると、本人にとってはかなりのプレッシャーになってしまうので、NGワードになってしまいます。

また、うつ病は病気の症状であるので、朝起きられない。

やる気が出ない。人や物に八つ当たりしてしまうということがあります。

それは本人の本当の性格とは違っているので、その部分を責めることも絶対にしてはなりません。

 

責めたり怒ったりしてしまうと、症状がどんどん悪くなってしまいます。

うつ病になる人は根が真面目なので、後からはっとして「さっきは家族に酷いことを言ってしまった。俺はだめなやつだ」

と、ふさぎ込んでしまいます。

また、ちょっとした言葉でも発病中は重く受け止めてしまいます。

 

「うつ病でも家族みんなが心配してくれるあなたは幸せ者よ」と言ったとします。(実際母から言われた言葉です)

これをうつ病ばりばり発症中の僕が変換すると、「うつ病になったお前のせいで、家族みんなが迷惑をこうむってる。ただ飯ぐらいでなんとも思わないのか?」

と思ってしまうんです!

頭がおかしいと思ってしまいますが、うつ病中はこれほど考え方が歪み、ネガティブな思考回路になっていると思ってください。

 

4つの接し方のポイント

以下のような接し方をしてもらえると、とても嬉しく思えます。

そして、気持ちが前向きになって、うつ病の症状がどんどん回復に向かうことになります。

 

1:うつ病の本人にたいしては聞き上手の接し方を心がけてください。

話を十分に聞いて、頷いてあげてください。

本人の気持ちをよく分ってあげて、苦しみを分かち合ってあげてください。

2:話の内容というよりも、本人の気持ちを十分に理解してあげてください。

3:いつも冷静に対応してあげてください。相手に対するいたわりの気持ちで感情的になったりはしないでください。

4:たいていはあなたの理解者であるということがはっきりわかる態度で対応してください。

 

ちょっとしたことかもしれませんが、この点に気を付けて対応してくれるとうつ病本人はとっても嬉しく感じます。

以上のような接し方が大事なのは言うまでもありませんが、うつ病の周囲の方がそれに対してストレスを感じてはダメです。

無理せずに出来る限り上記の接し方を行うのが良いでしょう。

 

うつ病本人と家族が休むことを意識しよう

ずっと誰かが看病しているわけにもいきません。

時間やお金の問題もありますが、何よりは看病している家族への負担があります。

うつ病と長時間接していると、明るく健康な人でもうつ病を発症するリスクは高まります。

これが、「うつ病は移る」と言われている由縁です。

 

本来は風邪のようなウイルスではないのに、精神的な病気は、風邪より威力が強力で恐いものだと感じます。

うつ病本人にも、なるべく休養をとることを進めるというのも良い接し方になります。

うつ病の性格はかなり生真面目なので、休ませることが案外と難しいものです。

その点を十分に理解して、体全体を休ませることができれば、大きく症状が回復してきます。

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生活リズムを作る

うつ病への回復に繋がる接し方として、生活のリズムを与えてあげるのも良い接し方です。

うつ病になってしまうと、朝早く起きられない、そして夜は十分に眠れないという深刻な症状がでてきてしまいます。

昼夜が逆転したり、2日間寝っぱなしということもあります。

うつ病が長期化すると、段々と一般の生活を行うのが難しくなってしまいます。

 

うつ病が治るプロセスとして、まず気持ちより体の回復を促すことが早い回復への近道になります。

よく、「体の傷は治せても、心の傷は治せない」なんて言葉がありますが、本当に体は意外と速く回復することができます。

逆に、体が不健康な生活のままでは、気持ちも回復することができません。

 

・朝は寝室に光を入れてあげて、自然に起きれるように促してあげる。

ベッドに寝たままでいいので、カーテンを開けて、太陽の光を感じさせてあげましょう。

光は脳の中の光受容体に作用して、体の中のリズムを作っていく働きもあります。

・散歩に出かけて、外の空気を吸って気分転換をさせてあげる。

・ご飯は食欲がなくても3食食べさせる。

 

クッキーの半分しか食べれない。スープを一口しか飲めないでもOKです。

とにかく、3食きちんと食べることができた。ということが重要です。

体に無理の無い形でリズムを作れるように周囲は配慮してあげるのがベターです。

生活のリズムがでてくると、うつ病の症状が回復してくる傾向が出てきます。

 

自然と家族の輪に入れる環境

うつ病のさんへの接し方ですが、家族の調和の中に自然に入ってこれるような接し方も良い方法です。

家族の愛情の中に本人がいられるようにすれば、自然に心がリラックスできるようになるので、うつの状態から回復につながっていきます。

本人には何にも強制してはいけません。

 

楽しいことをいつでも本人と共有できる空間(趣味、ゲーム、スポーツなど)を作り出してあげるのはとても良い接し方になります。

とくに、うつ病が気にしている家族の人は、重要な存在になります。

うつ病になる原因の1位は仕事でのストレスですが、2位はなんと家族にあるというアンケート結果が出ています。

とくにお父さんとの折り合いが悪くうつ病を発症した場合は、その人が今の自分をどう思われているか?ということを、非常に気にしています。

厳しく接しすぎていたなら態度を改めて、接する時間をたくさんとるようにしましょう。

自分は嫌われていないんだと分かると、ぐんぐんと回復する人もいます。


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