統合失調症とうつ病ですが、何か?

統合失調症とうつ病を併発して、5年がかりで克服し完治させたアラサー男の記録をまとめます。前職は営業職で病みまくり、今はストレスの少ない仕事で社会復帰を果たしています。

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治るきっかけいは意外なところに!元うつ病患者が語る克服体験談

      2017/04/08

僕のうつ病克服体験談

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2年ほど前にうつ病になってしまいました。

さまざまな治療を試して、ようやくうつ病を治すことができました。

今回は、うつ病が治るきっかけとなった体験談をまとめます。

僕の体験談を通じて、うつ病で苦しむ人がそれを克服するヒントを何か感じて頂ければ嬉しいです。

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ハズレの医師

僕の場合そんなにうつ病の症状はひどくはなかったので、かかりつけの医師からは当初すぐ症状はよくなりますよと言われたので、安心して治療をはじめたのですが、半年たっても一向に症状が良くなりませんでした。

むしろ症状がどんどん悪い方向に向かってしまいました。

今にして思えば、始めに診てもらったこの医師ははずれだったと思います。

軽いことを言って、むやみにうつ病が悪化する結果になりました。

その後セカンドオピニオンを受けて、他の病院へ通うことにしました。

 

食欲が異常になくなった

特にひどかったのは、食欲がなくなることでした。

何にも食べることができなくなってしまう日もありました。

体重はどんどん減って来てしまって、病院に行って点滴によって栄養を補給することもありました。

とにかく、食べないとまずいと思えば思うほど食事がのどに通らないという状態になってしまいました。

家族も心配して高級な食材を用意してくれたり、僕の好きなものを用意してくれたのですが、効果はありませんでした。

家族に申し訳ないという気持ちだけがどんどん大きくなってしまいました。

 

おにぎりが食欲回復のきっかけに

うつ病はもう治らないのかと思っていたある日、体調が良い日に散歩に出かけた時に小学生の男の子が河原で家族とキャンプをしていました。

お父さんと一緒に、男の子はおにぎりをとてもおいしそうに食べていました。

普段ならば、それを見ても決して食べたいとは思わないのですが、なぜかその日に限っておいしそうという感覚を覚えました。

さらには、おいしく食べるって本当に楽しいものだということがその男の子をみていて感じました。

思わず、おにぎり少し分けてもらえる?

と男の子に聞いてしまいました。

 

男の子はにっこりと笑って、自分の食べているおにぎりを半分僕にくれました。

この時は、自然にそれを口に入れて食べていました。

更にはとてもおいしいと思えるようになりました。

自分の場合には、周囲においしそうに食べている人がいるのを見るのが食欲の原因になるんだとその時直感的に感じたので、家族にお願いしていつもおいしそうに食べてもらうようにしました。

僕の直感は的中して、それをきっかけにもちろん徐々にですが、食事ができるようになりました。

それをきっかけにうつ病を克服して、治ることができました。

 

まさかこんなことがきっかけで自分のうつ病が克服できるとは思いませんでした。

これが僕の体験談です。

この体験談が役に立つかどうかはしりませんが、もしかしたら、日常のどこかにうつ病を克服するためのヒントのようなものが隠れているのかもしれませんよね!

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きっかけを掴んだら回復が早い

「人間、食べられなくなったら終わり」なんて言葉がありますが、まさに本当だと体感しました。

うつ病が少し回復しても、仕事に復職できるまでには体調が回復しなかったとき、おにぎりをおいしく食べられたことはまさに転機となりました。

人は食事をおいしくたくさん食べられると、それだけで体が丈夫になり、気持ちまで明るくなるのだと実感しました。

そこからは回復のスピードが速く、食べることによって満足感が得られるのか、自然と夜は眠くなって、睡眠を十分にとる事ができるようになりました。

 

朝食は母がおにぎりと味噌汁とヨーグルトを作ってくれるのですが、その匂いにつられて起きられるようになってきました。

それまでは、夜寝つけないので朝も起きれず、起きたとしても日中強い睡魔に襲われていました。

血液検査でエタノールアミンリン酸の数値も回復し、「数値的にうつ病とは言えない」ところまで回復しました。

あとは精神的な面だけ、体調が良いときに電車に乗ったり、仲の良かった同僚と話をしたり、できることをやっていきました。

これができるようになるということが、凄いことなんですよね。

 

結局僕の場合は元いた職場には復職することなく、プログラマーに転職しています。

統合失調症も同時に併発していたので、一人でやれる仕事を医師から進められて、興味があったプログラムを勉強しました。

一応今のところは再発も防げており、このまま完璧な完治を目指して、日々ストレスをためない生活を研究しています。

 

核となるきっかけがある

この体験から、うつ病の回復には何か核となる、一つのきっかけが重要ということが分かりました。

そのきっかけになることは人それぞれで、散歩に楽しみを見出して、人生は楽しいことに気が付けた。

スポーツで汗を流して、体を動かす気持ちよさを知った。

周りの人のありがたみを再認識し、人のぬくもりを知った。

 

など、うつ病を克服した人からは、さまざまなきっかけを聞くことができます。

何でも当たり前のことなんですが、うつ病になるとそれが分からなくなります。

それは言葉で知っていて、例え発症前の自分が分かっていたことだとしても、うつ病を経てそれに気が付かないといけないのです。

それに自分で心の底から、ハッ!っと気が付けた時、そこからはうつ病の回復は急激なものになるんだと思います。


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