統合失調症とうつ病ですが、何か?

統合失調症とうつ病を併発して、5年がかりで克服し完治させたアラサー男の記録をまとめます。前職は営業職で病みまくり、今はストレスの少ない仕事で社会復帰を果たしています。

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統合失調症の再発を予防する3つの方法。再発率を上げてしまう行動まで

      2017/04/08

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僕は大学生のころ統合失調症を発症し、その後6年かけて普通に日常生活を送れるほど症状を改善することができました。

しかし統合失調症の再発率は、薬を飲むのを中断すると2年以内に再発する確率が80%と非常に高い数字になっています。

今も再発はこわいので気を付けて生活をしています。

今回は統合失調症の再発について、予防法など僕自身の目線でご紹介します。

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統合失調症を完治するものとは?

統合失調症を発症してしまうと、症状が重い場合には異常行動を示してしまうことが多くなってしまいます。

社会生活からしばらく退いて治療に専念する必要が出てきてしまいます。

一昔前では、統合失調症は治すことができない病気であると考えられていましたが、医学の進歩によって、現在では治す(寛解)ことが可能になってきています。

社会生活をもう一度営むことが可能になります。

 

僕も今はサラリーマンとして社会の一員として復帰し、実家を離れて一人暮らしすることができています。

しかし、統合失調症の治療はいわゆる対症療法であるので、完治ではありません。

症状を緩和させることによって、発症する前と同じ状態に戻すだけということになります。

これはどういうことかというと、統合失調症の症状は出ていないけれど、何らかのきっかけでまた統合失調症になってもおかしくはない状態ということです。

 

統合失調症を一度も発症したことがない人に比べて、極めて再発のリスクは高まります。

そのため、一度でも統合失調症を発症したら、長期に渡ってリハビリを取り入れていくことが再発予防には必要不可欠です。

対症療法のプロセスの中にはいわゆるリハビリテーションも含まれてきます。

リハビリの効果は人によって現れてくる時間が異なってくることが多いので、社会復帰までに要する時間にはばらつきが出てしまいます。

 

統合失調症は再発するものなんでしょうか

統合失調症は再発するものなんでしょうか?

その答えは残念ながらYESです。

先にも書きましたが、統合失調症はいまのところ完治させることができません。

完治させることができないというのは、再発の可能性があることを示唆しています。

 

再発率を下げるために

再発の可能性については、適切な予防を長期的に行うことで劇的に下げることができます。

症状が緩和したと言って、安心していると、再発してしまう可能性が出てきてしまうことが多くなります。

僕が実践している、統合失調症の再発の可能性を低くする方法を3つご紹介します。

実際に今は統合失調症を寛解してから3年ほどたちますが、再発を防ぐことができています。

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(1)病院へは定期的に通う

症状が緩和したあとも、定期的に医師に診断をしてもらい、医師の指示の元に生活を送っていくようにすることがとても有効な方法となります。

可能性を0にすることはできませんが、かなり低くすることが可能になります。

じっさい面談が主になりますが、今どんなストレスを感じているか。そのストレスにどのように対処しているかなど、日常的な会話が多いです。

 

治ったからといって、病院に通うことを辞めてしまう人もいますが、案外病院へ通うことは再発予防として効果が大きいと思っています。

というのも、昔の統合失調症が酷かった時期を知っている先生と今の自分で話をすることは、昔の自分を振り返ることに繋がるからです。

なので、今自分が無理をしている。ちょっと危ないかもしれない。というのが、早めに、客観的な目線から分かります。

ちょっとめんどくさいですが、やっかいな病気を繰り返さないためには、お医者さんの力は非常に大きいです。

 

(2)リラックス法を身に着けよう

統合失調症を発症する原因の一つとして、過度なストレスは大きな割合をしめます。

ストレスに強い、ストレスの対処法を身に着けている人は、それだけで精神疾患の病気にはなりにくいとされています。

症状が緩和したあとは、なるべくリラックスをするように心がけることも重要になります。

気持ちを穏やかに過ごしていくと、再発の可能性を低くすることができます。

 

もともと、統合失調症になる人はストレスを感じやすく、リラックスするのが下手だと言われています。

そのことを自覚し、意識的にストレスをためていないか。

しっかりリラックスできるように、自分なりの方法やストレスをためない生活をするようにしましょう。

 

(3)家族のサポート

家族からの暖かいサポートも再発の可能性を低くする有効な方法となってきます。

できれば無理をしないで、最初のうちは一人暮らしは避けて、実家でサポートをしてもらうほうがおすすめです。
家に帰ってきて誰にも話を聞いてもらえないとストレスがたまりますし、食生活も不健康になりがちです。

気兼ねなく話ができる家族がいれば、それだけでストレスを和らげることができます。

 

終わりに

統合失調症は、完治することがまだできないという現状にあります。

しかし適当な治療を行えばその症状を劇的に改善することもできるようになっています。

完治ではないにしても、再発の可能性も日ごろから自分の体にケアを行っていけば十分に低くすることができるものでもあります。

統合失調症の症状が回復したあとに、再発することなく普通に生活を送っている人もたくさんいるのです。


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