統合失調症の回復期に起こる変化。日常生活で気を付けておきたいこと
2017/04/08
統合失調症の経過
統合失調症の完治には、「前兆期」「急性期」「回復期」「安定期」の4つの時期を辿ります。
この経過をたどるということを知っていると、より統合失調症にたいする理解が深まることになります。
ここでは、統合失調症の寛解(完治)において特に重要と考えられている回復期についてご紹介します。
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統合失調症:回復期
前兆期あるいは急性期において、顕著になってくる統合失調症の症状に対して的確な治療がおこなわれていくと、大きな症状の改善がみられることになります。
この期間を回復期とよびます。
回復期といっても、症状が改善していく経過であるので、本人にとっては気持ちが安定しているわけではありません。
なので安定期とは区別されていて、別のものとなります。
症状が安定してくる回復期
回復期は周囲からは統合失調症の症状が安定してくるのが目に見えるため、治療が上手く進んでいると安心できるようになります。
しかし逆に本人にとっては、今まで明瞭ではなかった意識が蘇ってくるので、不自然な自分の気持との葛藤が起きてくることになります。
そのために、周囲とは違い大きな不安を感じてしまうようになります。
回復期は本人にとって、大きなストレスを感じたり、大きな疲労を感じるようになってきます。
ややもすると回復期において、治療を継続できなくなってしまうような場合もあります。
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完治ではない
しかしながら、回復期は本当の意味で症状が治っているわけではありません。
ここで治療をストップしてしまうと、症状が悪化してしまい、元の悪い状態へとなってしまいます。
回復期は非常につらい期間ではありますが、本人は治りたいという強い意志をもって、治療に立ち向かっていくことが重要です。
さらには、周囲からの暖かい励ましの言葉も本人にとっては大きな心の支えになります。
段々と統合失調症のころには無理だった、日常生活を普通におくれるようになってきます。
その部分についてサポートをしてあげると、大きな自信につながるので、大きな効果をもたらすことになります。
いろいろなものに興味を持てるようになったり、趣味を楽しめる余裕がでてきます。
この部分においても楽しみを共有してあげらると、大きな効果をもたらすことになります。
さらには、ストレスと疲労を出来るだけ和らげてあげるような気遣いが効果的になってきます。
回復期を過ぎて安定期に入ってしまえば、再発の可能性は0ではありません。
かなり低くなるので、回復期は統合失調症の治療において特に重要なタイミングとなってきます。
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