統合失調症とうつ病ですが、何か?

統合失調症とうつ病を併発して、5年がかりで克服し完治させたアラサー男の記録をまとめます。前職は営業職で病みまくり、今はストレスの少ない仕事で社会復帰を果たしています。

*

うつ病になったとき会社で利用できる保障や休職制度の利用方法

      2017/04/08

control-427512_960_720

うつ病になると、集中力がなくなり気持ちが暗くなるので、仕事中ミスを連発してしまうようになります。

軽度の状態でなんとか仕事をしていると、そのうち症状が悪化して退職なんてことも、うつ病には多いケースです。

 

うつ病を発症してしまったら、会社にたいして報告すべきなのでしょうか?

それは勤めている会社がどの程度の規模で、職場での立ち位置がどこかにもよって変わってきます。

一般的に大企業なら保障制度が充実しており、一時期休職しても復帰することも可能です。

 

しかし中小企業の場合、保障が十分ではなく、そのまま復帰することはできないことも実際多いです。

法律では整備されていても、うつ病の社員を雇っておける体力が会社にないなら、もうそれはボランティアになってしまいますからね・・・

今回は社会人がうつ病になったら迫られる、シビアな会社の保障や制度の問題をまとめます。

スポンサーリンク

もうだめだと思ったら会社に報告しよう

酷な話ですが、うつ病を会社に報告するときは、退職することになるかもしれないという覚悟を持っておきましょう。

家族がいる場合は、事前に奥さんにも報告しておきましょう。

うつ病は法律で守られているとはいえ、病気の社員を抱えることは会社にとってお荷物な存在となってしまいます。

ストレスのかかりにくい部署に異動させてもらえても、窓際族にされるかもしれない。

 

休職できたとしても、復帰する道は残されていないかもしれません。

僕も会社を休職して、元のストレスの高い職場に復帰するのは無理だと判断して退職することにしました。

うつ病を発症する原因の1位は、職場での人間関係だとされています。

もしそれが原因なら、きっぱり辞めてしまうのも、今後のことを考えると間違った選択ではないと思います。

 

会社からの対応

きちんと会社に報告すれば、それに応じた正式な対応を会社からしてもらうことができるようになります。

うつ病のために仮に休職、退職をするような場合にも、会社に報告をしておけば、各種手当を受け取ることができるようになります。

収入がなくなってしまうと、生計を維持するのがかなり難しくなりますので、手当についての知識は持っておいた方がいいものです。

 

病院でうつ病の診断書を出してもらう

まずは病院で診断書を作ってもらって、それを会社に提出しましょう。

うつ病を理由に、会社は休職扱いにすることはできません。

仮にそのような対応を受けた場合には、それを取り消すこともできます。

うつ病の症状がひどくて、リラックスが必要な場合には有給を取得することもできます。

有給休暇の間はもちろん給与をもらうことができるようになります。

 

傷病手当金の申請をしよう

うつ病治療のために、会社を休職しないといけない場合には、休職中は会社から給与が支払われなくなります。

その代り、傷病手当金を会社の健康保険から受け取ることができるようになります。

ここで注意したいのは、傷病手当金が出るのは申請してから約2か月先のことになります。

従ってその2か月はまったくの無収入になってしまうので、当面の生活できるお金は手元に準備しておきましょう。

 

また、給付を受け続けるためには、毎月病院へ通い診断書証明書を書いてもらうことが条件となります。

疾病手当金を受ける場合に必要な書式などは、会社に相談すれば用意してもらえます。

疾病手当を受け取れる期間は、最長で1年6か月です。

症状にもよりますが、その間にうつ病を回復して、社会復帰を実現できるようにしていくことが良い方法でしょう。

平均すると、うつ病は半年~1年ほどで回復し、復職する人が多いそうです。

 

傷病手当金に期限を伝えなかった母

僕の場合は、うつ病と同時に統合失調症を併発していたので、仕事をしながらでも全て完治するのに6年という長い時間がかかりました。

仕事を休職した時期もあり、その時僕はまだ社会のことを分かっておらず、傷病手当金に期限があるということも知りませんでした。

受け取ることができる1年6か月をとうに過ぎているにも関わらず、そのことについて母は何も言いませんでした。

後からその制度のことを知ると、「期限を伝えると、1年6か月目に無理をしてでも復帰するんじゃないかと思って言わなかった」と言われました。

母には今でも頭が上がりませんが、こうして僕が元気になれたのは、家族の愛情があってこそだと思っています。


スポンサーリンク

民間の保険会社の保険金

うつ病の状態によっては、民間の保険会社から保険金を受け取ることも可能になります。

会社からの証明書は必要ありませんが、診断書を保険会社に送付すると、治療費などを受け取ることができるようになります。

 

治療費は保険適用ができる

会社を辞めた後に医療機関で診断を受けることが必要な場合には、会社の健康保険を任意に継続することが可能になっています。

あるいは、国民健康保険に加入することもできます。

うつ病の治療は保険適用になるので、医療費が膨大にかかることはありません。

例え高額になったとしても、高額医療費制度が適用され、所得に合わせた一定額以上は支払わなくていい制度があります。

うつ病の治療自体はそれほど高額になるものはありませんが、この制度があると分かって安心しました。

 

障害年金

うつ病の病状によっては障害年金を受け取ることもできます。

障害年金には等級がありますので、等級によって受給できる障害年金の額が変わってきます。

だいたいうつ病の場合は、1級に認定されることはほぼありません。

2級か3級になりますが、その受給される金額は大きく違います。

目安として、2級は月16万円。3級は6万円ほどだとされます。(単身の場合)

ここに扶養する子供がいれば、さらに加算された額を受け取ることができます。

障害年金の申請をする場合は、自分の状態をうまく担当者に説明できない場合には家族や知人に同行してもらいましょう。

きちんと年金の受給が行えるように手続きをしておきたいものです。


スポンサーリンク

 - うつ病の基本 , , , , , ,

  関連記事