統合失調症が天才になりやすいというのは嘘だった!
2017/04/08
統合失調症は大変なことが多く、デメリットが多い病気です。
それでも、中には稀に天才もいるんだという話を聞いて、少しは希望がもてる話しもあるんだな、とどこかで心の拠り所にしていました。
しかし、最近は天才と統合失調症には何の関係もなく、それは後付によるものだと断定されています。
今回は統合失調症は本当に天才とは何の関係もないのか?について詳しく最新のデータを元に調べてみました。
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統合失調症は脳の機能の異常の病気
統合失調症などの脳の病気は脳の機能異常によって起こってくるものです。
天才画家と言われたゴッホは統合失調症であったのではないかといわれています。
ゴッホは芸術的な才能にはとても秀でていましたが、非常に変わった行動をとることで有名でした。
このような事例から、統合失調症などの脳の病気と天才の関係が昔から示唆されてきました。
しかし最近の脳科学の発達によって、統合失調症などの脳の病気と天才とは何の因果関係もないことが証明されるようになってきています。
統合失調症を発症したから、もしかして天才的な脳の機能が出現するかもしれない!?というわけではないんですね。
統合失調症と天才は全く関係ないものと考えて、統合失調症を発症してしまったら、直ちに症状の回復を行っていくことがとても重要になります。
なぜならば、統合失調症の状態をそのままにしておくと、症状がますますひどくなってしまうことが多いからです。
しかも、ほかの脳の疾患を発症してしまうことも多くなります。
天才とは全く関係ないのですから、治療を先決すべきなのです。
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統合失調症と天才の関係
アメリカのバージニア・コモンウェルス大学と、スエーデンのルンド大学の共同研究の結果によると、
IQの低さと、統合失調症のリスクの比例関係が報告されるようになっています。
(18歳から20歳の間に行われたIQテストと統合失調症の発症率の関係が調査の対象になっています)
120万人を対象にした結果なので、信ぴょう性の高いものとなっています。
この結果は学術論文として発表されています。
確かに、天才と言われているアインシュタイン、エジソン、コペルニクス、メンデル、ダーウィン、カント、ヴィトゲンシュタイン、ハイネ、カフカ、プルースト、ベートーベンは統合失調症の患者さんではありません。
つまり天才であると統合失調症に成りやすいという従来の考え方はこのデータによって否定されたことになります。
統合失調症になってしまうと
学術論文に発表されているように、天才だから統合失調症になってしまうわけではないことが判ってきました。
逆に統合失調症を発症してしまうと、普通ではない行動を示すことも多くなります。
これは、病気のためになっている行動なので、患者さん本来の姿ではありません。
脳の機能は病気が治ってくれば必ず回復してきますので、天才かどうかは別にして、そのように理解して対処していくことも必要になってきます。
孤独にしてしまうと、症状が悪い方向に向かってしまうことがおおくなります。
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