統合失調症は寛解を完治としていいの?その基準と再発について
2017/04/08
統合失調症は完治することが現状では難しい
統合失調症の患者の場合、脳の一部に委縮が起きてしまうために、脳の機能に異常が生じてきます。
脳は我々の人間の生活を制御する中枢機能をつかさどる部位なので、
脳の機能に異常が起きてしまうと、正しい人間生活を行うことができなくなってしまいます。
脳機能の異常というのは、一度発症してしまうと完治するのは難しいのが現状です。
それで、統合失調症は「寛解」という状態を目指すことになります。
今回は僕ら統合失調症が目指していくべき、「寛解」についてをまとめます。
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日常生活を取り戻すことはできないの?
統合失調症の患者の場合には実際にはないものが見えたり、聞こえたりするようになります。
さらには、やる気がなくなってしまったり、正常な認識が出来なくなってしまうこともあります。
脳の病気については、様々に先端研究が行われています。
しかし残念ながら今のところ、脳の病気を根治(病気が二度と起きなくなるような治療)する方法は殆ど見つかってはいません。
統合失調症についても同様で、根治することはできないのが現状です。
根治出来ない場合には、今後も正常な生活を営むことができなくなってしまうのでしょうか?
答えはNOです。
統合失調症は根治することはできなくてもその症状を緩和(寛解)して、正常に近い人間生活を行うことができるようになっています。
統合失調症は寛解することは可能な疾患です
統合失調症の患者の場合には、適当な方法によって脳の機能の不調を元に近い方法に戻すことができます。
元に近い状態に戻すことができれば、幾分かは制約があるかもしれませんが、社会的な生活を行うことが可能になります。
このようになることを寛解と呼びます。
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寛解は今のところ最も有効な療法
統合失調症の場合には根治が不可能な現状では、寛解は患者にとって非常に有効な療法となっています。
脳の疾患の場合には、通常の医学の処方に加えてリハビリによる機能回復も必要になってきます。
リハビリの過程は患者にとっては大きな負担となります。
リハビリによって、昨日が回復していくという報告はたくさんありますので、気長にそして前向きに行っていくことが必要になります。
機能回復の過程においては、患者の努力も重要ですが、ご家族や看護者の援助もとても重要なものになってきます。
また、統合失調症の治療は発症後なるべく早い時期にスタートする方が、短期間で寛解することにもつながります。
統合失調症の患者にとって必要なことは?
これまでは、脳の機能異常になってしまうと、患者は隔離されてしまい、一般の人たちとは違う環境で生きていくことを余儀なくされてしまいました。
しかしながら、それは、偏見からくるものでもありました。
周囲の理解と援助、そして患者が統合失調症を治して行こうという気持ちがあれば、根治は出来ないにしても、寛解は出来ると考えるべきです。
そのように周囲が認識・理解していけば、多くの患者にとって大きな力となるといえます。
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