うつ病は認知症を併発しやすい?もしかしたらそれって仮性認知症かもしれない
2017/04/08
うつ病によって認知症になる?
うつ病によって認知症になることはあるのでしょうか?
うつ病と認知症は別の種類の脳の病気なので、うつ病によって従来の認知症を発症することはないのですが、新型の認知症である仮性認知症を発症することがあります。
従来の認知症とは異なり仮性認知症はその症状を回復させることが可能です。
ここでは仮性認知症の症状と回復法について紹介します。
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仮性認知症
仮性認知症も高齢者に多くみられる疾患です。
仮性認知症をそのままにしておくと、従来の認知症を発症してしまうことがあるので、早期発見・早期治療が必要になります。
仮性認知症は前頭葉の機能異常によって起きることが従来の認知症との大きな違いです。
(従来の認知症は海馬の異常によって起こります)
前頭葉は集中力や思考をつかさどる部位であるので、認知症と類似の症状が現れます。
症状が悪化してくると、自律神経の異常も現れてくることになります。
日常の生活を行うことがとても難しくなります。
仮性認知症はSPECTと呼ばれる診断法によって発症の有無を明瞭に判断できます。
仮性認知症と従来の認知症の差は前者は忘れたことを覚えているが、後者は忘れたことさえもわからなくなってしまうことにあります。
前者の場合には、仮性認知症の可能性を考えて、治療を行えばOKになります。
仮性認知症のチェック方法
以下の項目が2つ以上当てはまる時は検査を受けるべきです。
1:便秘気味である
2:片頭痛や肩の痛みに悩まされている
3:食欲が低下している
4:眠れないことが多い
5:熟睡できない
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仮性認知症の症状はすぐに改善します
仮性認知症の症状は、医学的な治療によって短期間で改善することが可能です。うつ病によるストレスが原因となって前頭葉の機能に異常が誘導されることが再び起こることが考えられます。
仮性認知症の症状が回復したら、同時にうつ病の症状も医師の指示に従って、なるべく速く改善させるようにしましょう。
仮性認知症と認知症の違い
仮性認知症と認知症は症状が似ていますが、よくよく見ていくと違いがあります。
例えば、質問をしたときの受け答え方にも、答え方に違いが表れます。
認知症は、質問したことに答えられないとき、認知症であることを指摘すると怒ります。
能力の低下を否定して、ときには答えることをはぐらかそうという素振りを見せます。
対して仮性認知症は、最近物忘れがひどいということを隠さずに、アピールしてきます。
また、質問にすぐには答えずに長い時間をかけるという特徴があります。
外見にも特徴は表れてきます。
認知症は、何事にも興味がなくなり、身だしなみにすら気をつかわなくなります。
そのためだらしがなくなり、家族に対して無関心になります。
仮性認知症は、感情に波があり、心配感や不安感にさいなまれるので、複雑な表情をしています。
あるいは、イライラして周囲に八つ当たりをしたりします。
仮性認知症の予防法
仮性認知症の発症及び再発は日常の生活習慣によって予防することが可能です。
1:有酸素運動(ジョギング、ヨガ)を行う。
2:知的な活動(川柳を詠む、パズルに興じる)
を日常的に行うようにするのが良い方法になります。
セロトニンの原料である、トリプトファンを多く含んだ食べ物(牛乳・チーズ・ヨーグルト、豆腐・納豆・しょうゆ・味噌、カツオ・マグロなどの魚類、アーモンド・ピーナッツ、バナナ、卵)を積極的に食べるようにするのも良い予防方法になります。
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