まずはこれから!誰にでも効くうつ病のいちばん基本的な治療方法
2017/04/08
うつ病の治療法
うつ病は心の病と言われています。
うつ病は完治するまでに、30%の人が半年以内、70%の人が1年以内に治るというデータがあります。
しかし残りの30%の人は長期的な治療を必要とし、また、完治しても5年以内に半分の人が再発しています。
なぜこんなにも治りにくいのかというと、うつ病の根本的な原因が判っていないことがあります。
心の病に共通する特徴として、根本的な原因が判っていないので完治が難しいことがあります。
完治が難しいのですが、症状を回復させることはできるようになっています。
今回はうつ病が完治した元うつ病患者のデータをもとに、効果が認められている基本的な治療法をまとめます。
スポンサーリンク
休む
うつ病の治療にとって最も効果があるものが休むことです。
休みを与えることによって、体が感じているストレスを軽減することによってうつ病の治療が効果的に働きます。
休むときには完全にオフモードにならないと治療効果が出て来ません。
真面目な方にみられる傾向なのですが、休むことにたいして、まずいと思ってしまうことです。
治療効果をなくしてしまうので、自分の体を回復させるために、自分に休みを与えるのだと思うことが必要になります。
休みの間は周囲に甘えても構いませんの、なにもしないでいることが重要です。
性格的に休むのが難しい場合には、入院して休むというのも良い治療法になってきます。
医学療法
うつ病の症状が脳の中のセロトニンやノルアドレナリンと行った気持ちをコントロールしている伝達物質の異常によって引き起こされている場合には、医学的な療法が有効な治療法になります。
短期間で劇的にうつ病の症状が回復してきます。
精神的な不安や睡眠障害などの症状が回復してきます。
症状が回復したあとも、しばらくは医師のOKがでるまでは、医学療法による治療を継続しなくてはなりません。
さもないと、再びうつ病が再発してしまうことにもなります。
しかし、新型うつ病の場合は医学療法が全く効果を示さないことも多くなります。
精神療法
精神療法と呼ばれる治療法は、本人の心に向き合って、性格や思考をコントロールすることによって、うつ病の治療を行う方法です。
うつ病の原因としては、本人の気質や思考パターンであることも多いので、性格や思考パターンを改善できれば、うつ病の症状が大きく回復してきます。
さらには、ストレス耐性を向上させることに繋がるので、再発率も減るようになってきます。
精神療法は専門のカウンセラーが本人の状態に合わせて治療を行っていきます。
どのような精神療法が効果的な治療法になってくるのかは、担当の医師の判断に従った方がいいでしょう。
芸術療法
うつ病の治療に芸術を用いる治療法です。
絵や粘土工作をすることによって、創作意欲を高めていくことによって心のやる気を引き出しうつ病の治療を行っていきます。
とくに手先を動かすこと。直接肌で触れられるものが治療に効果的です。
今は小学校で体育の時間運動靴を履かずに、裸足で授業をする学校があるそうです。
これは、素足で土を踏むことが脳に刺激をもたらし、神経回路を活発化させるという働きがあるそうです。
うつ病のときおすすめなのが、陶芸教室です。
粘土を手で直接触れることで、脳に刺激を与えることができ、何か物を作ったという自信が精神的な自信につながります。
スポンサーリンク
音楽療法
うつ病の治療に音楽を用いる治療法です。
心がリラックスする様な音楽を聴くことによって、心を静め、うつ病の治療を行っていきます。
自宅に居ながら自然の中にいるような感じの音楽、小鳥のさえずりを聞く音楽はとても有効な治療法と考えられています。
このような自然系の音楽を、小さな音でずっと流しておきましょう。
音がどこから漏れているか分からないように、部屋の隅だったり、物で隠してしまうとさらに有効的です。
脳が自然の音だと錯覚しやすくなり、本当に自然豊かな場所で療養しているリラックスを味わえます。
そして少し病状が回復してきたら、そのときに聞きたい音楽を聞きましょう。
JPOPでもカントリーミュージックでも、ロックでも何でもOKです。
好きな音楽は脳を興奮させ、アドレナリンを放出させ、体を元気にする働きがあります。
例えば、楽器をひくひとと、そうでない人の脳を比べたところ、大脳皮質の厚みに違いがあったそうです。
感情処理や注意力、計画性など能力や性格などに関わる重要な器官が、音楽に携わっている人の脳が優れているという結果が分かりました。
大人になると、流行の音楽が受け付けられなくなり、音楽を聞く機会が減ってしまいがちです。
若いころ好きだった音楽でもいいので、音楽を生活の中に取り入れることは、うつ病の再発予防にも効果的です。
ゲーム療法
うつ病の治療にゲームを用いる治療法です。
ゲームは簡単に目標を達成することができ、ゴールが明確です。
現実的に見るとそんな世界は甘いかもしれませんが、自信を失っているときは、簡単なゲームで自信を取り戻していくというステップを踏むことが大事です。
とくにゲームは自宅で手軽にでき、また、取り組むハードルが低いことからうつ病中でも障害なく取り組むことができます。
「病気なのにゲームなんかして、ただの甘えじゃないの!」と見えたら、それはただ遊んでいるわけではなく、今できることを取り組んでいるということです。
最初は治療にまでは繋がらなくとも、達成感をゲームの中だけでも感じることができればいいのです。
ゲーム治療で注意する点は、ゲームにのめり込み過ぎないようにしましょう。
寝ないで何時間もゲームを続けるなら、うつ病とは違うゲーム廃人の病気になってしまいます。
また、課金ゲームにも注意しましょう。
電気療法
従来の医学療法に加えて、脳に電極を付けて電気を流すことによって、うつ病の電気治療法(ECT)を行っていく方法です。
最近では医学療法の代わりに用いられることが多くなってきています。
しかし電気治療は他の治療法を試してみて、効果が表れなかったときの最終手段として用いられます。
通常はうつ病の中でも重度のみに適用され、統合失調症などの治療法としても知られています。
僕はうつ病と統合失調症を併発していたので、電気治療をしていました。
治療中は麻酔をするので、痛みはなく記憶すらありません。
起きた後は30分ほどはふらつくので、それまでは病室で休むことができます
週に2回ほど治療を受け、通常は5回目くらいから効果を実感することができるようになります。
僕の場合は効きが遅く、12回目でようやく効果が見られました。
15回続けても効果がないようだと、ECTは効果がないと見なされます。
スポンサーリンク