うつ病に似ている統合失調症の陰性症状の特徴と原因

統合失調症の陰性症状とは

統合失調症の陰性症状の特徴は、ゆっくりと症状が現れてくるようになります。

ですから、最初のうちは陰性症状はわかりにくく、そのために治療の開始が遅くなってしまう傾向にあります。

単なる疲れのように見える場合も多いので、下記のような統合失調症の陰性症状がみられるときには、診断を受けてみることがベターな選択といえます。

ちなみに僕の場合は、最初は大学のサークル活動を楽しんでしていたのに、なぜか段々サークルに行くことが億劫になりました。

体を動かしたり、人と関わることに疲れを感じるようになっていたんです。

これは普通の人でもストレスや日頃の疲れから感じることで、分かりにくい初期症状ですが、今思えばこれが統合失調症の初期症状だったんだと思います。

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統合失調症の陰性症状の特徴

統合失調症の陰性症状がでてしまうと、他人との会話がシンプルなものになってしまいます。

今までは会話のキャッチボールを楽しむことができていたのに、「はい」「そうだね」というように、会話を終わらせてしまうことが多くなります。

さらには、顔つきや気持ちの変化が少なくなってきてしまいます。

周りから見ると、「機嫌が悪いのかな？」というかんじに見えてしまいます。

症状が悪化すると

陰性症状が悪化すると、ほかの人との関係を遮断していつも一人になるようにもなってしまいます。

悪化してしまうと、症状を回復させるのが非常に大変になってしまいますので、その前にケアをスタートすることが必要になります。

統合失調症のきっかけとなるのは、日々の生活においてのストレスである場合が多いので陰性症状の症状がみられるばあいには、ストレスの原因を考えてそれを軽減することも良い方法になります。

陰性症状の場合には、症状が定期的に回復することもあるのですが、繰り返し何度でもその症状が現れてくることになります。

ですから一般的に、陰性症状の治療は多くの時間が必要になってしまいます。

陰性症状は多くの場合において下記のような特徴を見逃さなければ、チェック可能となります。

１：会話の異常：言葉に重みがなくなる、会話が単調になる、コミュニケーション能力の低下（相槌をうつことしかできなくなる）

２：感情表現の低下：泣いたり、笑ったり、怒ったりすることが非常に少なくなる

３：やる気がなくなる：仕事をする意欲がなくなる、学校に行って勉強するのが嫌になる

また、日常的な動作（お風呂に入る、歯を磨く）でさえも行うのが嫌になってしまうこともあります。

何もしないで、空虚な時間を過ごしてしまうようになります。

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統合失調症の陰性症状の特徴：うつ病との違い

統合失調症の陰性症状とうつ病の症状は似通っている部分があります。

しかしながら、それぞれの病気にたいしては、医学的な治療の方法が全く異なっているので、それについては十分に気を付けておかなくてはなりません。

統合失調症の方にうつ病の治療をしても意味がありませんし、逆のことも言えます。

統合失調症であるのか、うつ病であるのかは専門医でなくてはわからないものです。

ですから、素人判断で自分の症状をうつ病と決めてしまって、うつ病に良いと言われていることをしても、

なんにも効果が出ないか統合失調症の陰性症状をさらに悪化させてしまうことにもなってしまいます。

統合失調症の陰性症状の特徴：ケアの方法

統合失調症の方へのケアとしては、気持ちを穏やかにするようなケアがとても大事になります。

医療機関では、メンタル面でのリハビリが行われるのが一般的です。

これに加えて、家庭などにおいての、周囲からの暖かいケアが有効になります。

特に陰性症状の場合には、本人が心を外の世界と遮断してしまっている場合も多いです。

特に気持ちを穏やかにして、周囲とのコミュニケーションを少しでもできるようにしてあげることが大事になります。

コミュニケーションを無理にさせることは絶対にやってはいけません。

自然な形で、本人が楽しめるような内容についてのコミュニケーションをしていくのがよいと言えます。

本人の気持ちを穏やかにするためには、本人を決して否定も肯定もしてはいけないこと、そして本人の心の痛みを共感してあげることはとても良い方法になります。

本人を焦らせることなく、ゆったりとした時間経過の中でケアしてあげると、大きなケア効果が生まれてきます。