経験者が語る統合失調症のとき苦しいと感じた瞬間ベスト3
2017/11/06
統合失調症が苦しいと感じた時を、まとめて案内しています。
統合失調症になってみないとわからない苦しみだけでなく、似たような病気を抱えている人にも納得していただけるような、精神病ならではの問題、特徴もピックアップさせていただきました。
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統合失調症による肉体の苦しみ
統合失調症が苦しいと感じる瞬間ですが、健常者であれば、味わうことがない症状が特に辛かったです。
統合失調症の症状としても有名なのですが、統合失調症にかかっていると定期的に動悸(どうき)、震えが発生するようになります。
動悸というのは、お酒を飲んでいる際に体が熱くなってくる感じ、そして、胸からドンドンという鼓動が聞こえるような症状です。
健常者でも、同じような体験をされている方がいるかもしれません。
運動後であったり、もしくは食事後が該当するのですが、統合失調症で苦しむ際は、通常の動悸とは大きく外れるポイントがあります。
例えば、胸が締め付けられるような感じになりますので、酷い場合では、脂汗のようなものをかくようになります。
汗をぬぐっても、また汗をかいてしまうという状況になり、さらに、周りの人に汗をぬぐっているのを見られるのは恥ずかしいといった、特殊な精神状態に陥ってしまうのです。
なにより辛いのは、汗が止まった後に今度は震えがくることです。
寒気はほとんど感じませんが、しかし、ついさっきの動悸を思い出すと体が震えたり、もしくは顔だけ熱くなったりするのです。
このような肉体の悩みこそ、統合失調症は苦しいと言われている所以のように感じます。
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統合失調症による精神の苦しみ
統合失調症が苦しいと言われている理由の中には、精神の問題が解決しないという苦しみもあります。
例えば、統合失調症になると物忘れが酷くなる、もしくは、終えた作業に対して安堵感を得られなくなることがあるのです。
物忘れが酷いというのは、日常的に使っている財布、ハンカチなどを忘れてしまったり、思い出してもすぐに忘れるという問題です。
日常生活において、これほど混乱を招く症状はないように感じていますし、なにより、治るという見込みがありませんので、一度でも、統合失調症にかかってしまうと将来的な不安すら消せなくなってしまうのです。
さらに、作業を終えたとしても安堵感を得られないということが、段々と多くなっていくのです。
本来であれば、仕事、勉強などの作業を終えた際は、「良し終わった」となるものですが、このような感覚をあまり感じなくなります。
すると、本当に終わったのだろうかという気持ちが込み上げてくるため、安堵感を得るまでもなく、いきなり気持ちが不安定、そして悲しい気持ちになってしまうこともあるのです。
統合失調症は誤診が目立つ
統合失調症で苦しいと感じる瞬間の中には、誤診の影響で気持ちが萎えてしまうという性質のものもあります。
誤診というのは、精神病であれば結構見られる問題でもあるので、精神病に慣れている人であれば、しょうがないという気持ちになれるものです。
しかし、統合失調症の場合は、肉体ばかりで症状が出るケース、長く統合失調症に悩まされているため、うつ病なのではないかと診断されるケースがあり、このような誤診を受けてしまうと、また誤診を受けてしまったという気持ちになり、胸が苦しくなってしまうのです。
また、このような経験をあまり得ていない、最近になって統合失調症にかかった人の場合、誤診の影響で治る見込みの少ない治療薬を使用し、後になって、誤診であったことがわかることもあります。
このような時も、また治療をやり直さないといけないという気持ちの影響で、胸が強く締め付けられるような感覚を味わうことがあるのです。
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