うつ病で引き起こる代表的な3つの妄想パターン。心気・罪業。貧困妄想について
2017/04/08
うつ病によって引き起こされる妄想について
うつ病を発症すると脳の伝達物質の量に異常が起きてくることがあります。
その結果として脳の誤作動が起きてしまい、現実とは違った妄想を体験することになります。
妄想は周囲から見ているとはっきり、現実とは違うものを感じたり見たりしているのがわかるのですが、本人はそれを認識することができないという問題点があります。
うつ病による妄想には3種類のものがあります。
このサイトではそれを紹介していきます。
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心気妄想
うつ病による妄想の一つに心気妄想があります。
自分が何か重大な病気であると信じてしまう妄想です。
自分が妄想を見ていることを認識できないので、医師の診断も信じることができません。
理由もなく自分が病気であると信じこんでしまい、うつの状態が深刻化してしまいます。
誰とも話せなくなり、引きこもりになってしまうこともあります。
ひどい場合には、複数の医師の診断を仰ぎ、全ての医師が病気ではないという結論をだしとしても、それを信じることができなくなってしまいます。
罪業妄想
うつ病によって起きてしまう妄想には罪業妄想と呼ばれる妄想もあります。
この妄想が起きてくると自分が罪人であると思い込んでしまいます。
理由もなく、自分を追いつめていくこともあります。
相手に対して、罪を償いたいという衝動に駆られてしまって、自分の存在を無くしてしまおうと考えてしまうことさえもあります。
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貧困妄想
うつ病によって生じる妄想に貧困妄想があります。
この妄想がでてしまうと、自分がとても貧しいと思い込んでしまいます。
貯金があるのに、全くないと信じてしまいます。
財布の中にお金があるのに、一文無しと思い込んでしまいます。
貧しさのために一家離散になってしまうと考えてしまうこともあります。
そのために家族の絆が崩壊してしまうこともあります。
貧困を挽回しようとして、ギャンブルを始めることもあります。
冷静な判断能力を欠いているので、ギャンブルをしても上手く行くわけがありません。
大きな散財になってしまうことさえもあります。
微小妄想
3種類の妄想をまとめて、微小妄想と呼んでいます。
自分を過少に評価してしまう妄想だからです。
妄想が起きてしまう時には、先ずは自分が妄想を見ていることを自覚することが重要です。
自分が妄想を見ていることを自覚できれば、治療をスタートできるからです。
妄想はうつ病の治療によって回復可能なものです。
妄想は自覚さえできれば、焦る必要は全くないものなのです!
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