統合失調症の幻聴ってどんな声が聞こえるの?その音量と内容が物凄かった
2017/04/08
統合失調症による幻聴
統合失調症の症状の中に、陽性症状である幻聴があります。
幻聴が出てくると、実際にはない声や音が聞こえるようになります。
統合失調症による幻聴は、はたからみていれば絶対におかしなものであることがわかります。
しかし本人は自覚することができないので、周りから幻聴だから問題ないといってもなかなかそれを理解することがでません。
誰かの話し声が聞こえてくるかのようなリアルな幻聴に、悩まされることになります。
幻聴は常に聞こえているわけではなく、聞こえていないときもあります。
しかしふとした、自分でも思いがけない拍子に聞こえてくるので、幻聴だと気づかず、人の話し声かと思ってしまうほどです。
幻聴に悩まされている場合は、それについては否定してはいけません。
ほかの話題を提供するなどして、本人の気持ちをほかの方向にもっていくように仕向けてあげのはよい方法になってきます。
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幻聴を体験してみよう
実際どんな言葉で、どんなふうに聞こえるかというと、この動画のような感じになります。
これはかなり的確に統合失調症の幻聴を再現されています。
元統合失調症である僕が聞くと、少し気分が悪くなってくるほどの威力です。
こんな言葉がクリアに聞こえてきたら、それは行動もおかしくなると思いませんか?
幻聴は自分の脳から発せられている
幻聴はいったいどこから聞こえてくるのでしょうか?
あまりにはっきりと聞こえてくるので、僕自身は異世界からか、あるいは宇宙人のメッセージかもしれないと考えていました。
しかし科学的に見ると、幻聴が聞こえているときの統合失調症の脳をMRIで検査したところ、人間が言語を司る部分の脳が活発化することが確認されました。
これは、幻聴は自分の脳が引き起こしているということを決定づけるものです。
聞きたくない言葉のはずなのに、それは自分の言葉なんですね。
あの言葉は聞きたくないな。自分が気にしていることを指摘されて嫌だな。と感じるのは、自分がそれを酷く気にしているからだと言えます。
いや、自分が知らないことを幻聴で聞くことがある、というケースもあります。
例えば、料理をまったくしないのに、パスタの作り方を幻聴が教えてくれるということがあります。
これは、自分では記憶していないと思っているレシピが、じつは一度でも聞いたことや見たことがあると、人間の脳には記憶されます。
それを自分では認識できませんが、脳がいたずらに作用して、それを掘り起こして新しい情報かのように幻聴として表れるとされています。
あるいは、まったくのでたらめな内容な場合もあります。
統合失調症による幻聴のパターン
統合失調症による幻聴のパターンには以下のようなものがあります。
1:脅迫的な内容の幻聴
暴力的な言葉や、いなくなってしまえ!といった内容の声が聞こえてきます。
2:軽蔑する内容の幻聴
醜い、カッコ悪い、頭が悪い。といった内容の幻聴が聞こえてきます。
3:おだてる内容の幻聴
カッコイイ、大金を上げよう、君は王様だ。といった内容の幻聴が聞こえてきます。
確率的にはあまりない内容です。
4:無責任な内容の幻聴。問題ない、心配することはない、うまくいくよ
といった内容の幻聴が聞こえてきます。
1と2の幻聴を聞いているととにかく気持ちが滅入ってしまって、大きな不安とストレスを感じるようになります。
3の幻聴の場合には自分が誰かに騙されているのではないかという焦燥感に駆られることになります。
4の幻聴の場合には問題や状況に対して、正しく反応できなくなってしまうので、社会生活を送れなくなってしまいます。
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統合失調症による幻聴の大きさ
統合失調症のよる幻聴の大きさはどのようなものなのでしょうか?
一般的に症状が軽度のうちは幻聴の大きさはそれほどではないのですが、症状が悪化するにしたがって、幻聴が大きくなってきます。
巨大なスピーカーの間にいるような感じの、大ボリュームの幻聴が聞こえてくる場合もあります。
大きさよりももっと厄介なのは、何度も同じ内容の幻聴が聞こえてくることです。
繰り返し、繰り返し同じ内容を言われると、どんな人であっても嫌気がさしてきます。
それがネガティブな内容だったら、なおさらです。
精神的に参ってしまうことが多いですよね。
統合失調症の幻聴の場合は、マイナスの要素を持った内容が頭の中で繰り返し、繰り返し聞こえてくるので、本人は大きなストレスを感じてしまうことになります。
統合失調症による幻聴によって引き起こされる被害妄想
統合失調症で引き起こされる幻聴には本人を軽蔑するような内容のものが大半をしめています。
このような軽蔑するような内容の幻聴をいつも聞いているとすると、だんだんと周囲に対して不信感を募らせてしまうことになります。
これが続くと、誰にたいしても、怒りの感情を持ってしまうことに繋がります。
いわゆる、被害妄想の症状も現れてくることになります。
普通に周囲が会話をしたり、対応したとしても、それにたいして、悪意と敵意を感じてしまうようにもなってしまいます。
もちろん、それが間違った感覚であると本人は自覚することは難しい状態にあります。
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