僕が統合失調症だと自覚した瞬間。なかなか自分じゃ気づけないんです。

統合失調症は自覚が難しい病気

幻覚が聞こえるなんて明らかにおかしいのだから、本人もそれき気が付けるはず。

普通はそう思いますよね。

しかし統合失調症は、脳の神経の働きがおかしくなってしまうので、統合失調症であることを自覚するのが非常に難しくなってしまいます。

自覚できないということは、本人が病気を治そうと決断できないので、これは統合失調症を治すうえでの厄介な問題になってしまっています。

統合失調症の場合には、明らかに周囲から見ると異常な行動パターンをしめすのですが、それにも拘わらず本人は統合失調症であることを自覚できなくなってしまいます。

でも、完全に自覚できない訳ではないんです。

ある種のきっかけによって、統合失調症を自覚できるようになります。

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専門家から指摘される

自分の場合には統合失調症を発症していたんですが、自覚症状が全くありませんでした。

でも明らかに妄想をみていました。

周囲はそれに気が付いていたみたいです。

毎日誰かに尾行されているんじゃないかという妄想にとらわれていました。

自分の家族は、それは妄想だよと何度も言ってくれましたが、それを自覚するまでにはなかなか至りませんでした。

逆に、家族が悪意でそれを言っているのだとも思ってしまっていました。

統合失調症の被害妄想の症状だったのですが、自覚できませんでした。

被害妄想の程度がどんどん悪化してきたようで、外を出歩くことが怖くなり、警察に相談に行きました。

警察の方も初めは真摯に対応してくれていましたが、そのうちに私の言動に違和感を感じるようになっていきました。

警察の方が自分への対応に苦慮されたので、家族が呼ばれました。

幸いなことに、警察には統合失調症の症状に明るい方もいたので、家族と一緒にカンセラーの方も呼んでもらえることになりました。

これは、自分にとって非常にラッキーなことでした。

これが自覚へとつながっていったんです。

家族と喋ったところでいつものように自分が妄想を見ていることを自覚できないのです。

第三者であるカウンセラーの方と会話をしているうちに、自分が妄想（被害妄想）を見ているのではないかと、自覚できるようになりました。

カンセラーの方が私の言動を否定するわけではなくて、私の心の闇を開かせてくれるような感じの対応が私に自分が妄想を見ていることを自覚させてくれたようです。

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統合失調症を自覚したきっかけ2

統合失調症はいくらおかしくても、自分が正しいと思い込んでしまう脳の病気です。

妄想が見えるのがおかしいのではなくて、妄想が見えない周りがおかしいのだと思い込んでしまいます。

だから家族が言っても聞きませんし、友達や先生、上司が指摘しても素直には認めません。

誰も自分のことを理解してくれない。

本当に声が聞こえているのに、それが能力がない人には分からないんだと思ってしまいます。

そこで、同じ症状が載っている、統合失調症についてが詳しく分かる本を読むのは良いきっかけとなります。

僕は今統合失調症の輪の会でボランティア活動をしていますが、そこでよく使用されている本がこちらです。

マンガでわかる！統合失調症

この本は集中力が低下している人でも読めるように、マンガで読みやすいように描かれています。

この本を読んでみて、自分と同じ症状だ。と感じたら、自覚するきっかけになります。

タッチは優しく、統合失調症本人が読んでも傷つかないように配慮されているので、ぜひ読んでみて下さい。

病気を治して元の生活に戻りたい！と活気を与えてくれる本です。