知らない人に理解してほしい。統合失調症とはどんな病気なの?
2017/04/08
統合失調症とは
統合失調症は脳の機能が上手く働かなくなってしまう疾患の事をいいます。
特に顕著にみられる症状としては、感情と思考を統合出来なくなってしまうことがあります。
周囲の人とのコミュニケーションが上手くとれなくなってしまいます。
統合失調症を発症してしまうと、幻覚や妄想に悩まされることになります。
統合失調症の症状としては、幻覚や妄想に悩まされることになる陽性症状、
やる気がなくなってしまう陰性症状、認知機能が下がってしまう認知機能障害があります。
ではそれぞれの症状とは具体的にどのようなものなのかを見ていきましょう。
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統合失調症の陽性症状とは
陽性症状の特徴としては本来存在しないものが感覚としてとらえられる症状の事をいいます。
1:幻覚
現実にはないものが見えたり聞こえたりする症状のことです。
人間の持っている5感すべてにたいして症状が現れてきます。
2:幻想
現実にはないものを信じてしまう症状のことです。
被害妄想の症状が現れてくることもあります。
逆に誇大妄想の症状が現れてくることもあります。
3:自我意識の障害
誰かにコントロールされていると思い込んでしまう症状のことです。
思考と行動両面においてコントロールされているという感覚にとらわれてしまいます。
4:思考の障害
相手との会話に異常が生じてくる症状です。
周囲の人から何を言っているのか理解されない状態になってしまいます。
5:行動の異常
極度の興奮状態に見舞われてしまう状態をいいます。
大きな声をあげてしまったり、意味不明の行動を示してしまうこともあります。
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統合失調症の陰性症状とは
統合失調症の陰性症状の特徴としては、表情が豊かでなくなることと、やる気の低下があげられます。
1:感情表現の低下
感情表現が乏しくなってしまいます。周囲からはあたかも心を閉ざしているのではないかとみられてしまうこともあります。
2:やる気の低下
目的を持って何かをやろうとしたり、それを持続してやっていこうということがなくなります。
集中力の低下が症状として現れてくることもあります。
3:コミュニケーション能力の低下
周囲の人と会話をすることが困難になってしまいます。
4:対人関係の低下
人とかかわることが少なくなり、いつも孤独でいることが多くなってしまいます。
統合失調症の認知機能障害とは
統合失調症の症状としては認知機能障害があります。
記憶、試行、認知、学習などの知的な能力についての著しい低下がみられます。
1:注意力の低下
ある一定の物事にたいする集中力の大きな低下がみられるようになります。
2:記憶力の低下
過去の記憶と比べて何か物事を判断することができなくなります。
3:総合的判断の低下
物事を総括的にとらえて判断することができなくなります。
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