自分がなるとは思わなかった!適応障害と診断される病院での基準とは?
2018/07/30
適応障害の診断基準には、DSM-5という基準が用いられています。
今回は、DSM-5の重要部分を説明する形で、適応障害の診断基準に該当する人、また、該当する人にはどのような特徴があるのかも案内しています。
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主な診断基準
適応障害の診断基準は、以下のようなDSM-5による診断基準に沿って、どの程度で該当するのかをチェックする方法となっています。
風邪ではないため、適応障害に悩まされている人の多くは、同じような症状に悩まされているわけではありません。
そのため、DSM-5を用いて細かく診断しないといけないのです。
例えば、本人が自覚しているのかどうかをチェックします。
適応障害にかかっている人の多くは、なにかしらのキッカケを通じて、自身が適応障害にかかっていることを強く認識しています。
つまり、適応障害にかかっているが、無自覚のまま生活されている人もいるので、DSM-5のような診断が必要になってくるケースもあるのです。
どのような診断基準になっているのかというと、それは、ストレス要因にどの程度で反応するのかをチェックしていくだけです。
例えば、人との付き合い、会話、質問を何度も受けるなど、周りから注目されたり、圧力を受けた際の反応をチェックします。
健常者であれば、このような対応をスムーズにこなせるのですが、適応障害を抱えている人の多くは、途中でいきなりふさぎ込む、もしくは、発声が上手くいかない状況でしゃべりだすのです。
このような問題が多く見受けられる場合、DSM-5の基準として問題ありという評価になります。
次に、どのような環境で適応障害を感じているのか、そのことをしっかりと本人に認識してもらいます。
人によっては、曖昧な認識を繰り返しているだけで、物事を軽く考えている人もいるのですが、嫌だったことを思い返すと、急に苛立ちを強める人もいます。
このように、突発的な苛立ちを感じている人ほど、適応障害に近い人物だと診断できるのです。
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ストレスに対する診断基準
DSM-5の診断基準の中には、ストレス要因に対するものも多く存在します。
例えば、長くストレスを溜め込んでいる状況なのか、それとも、騒音迷惑など特定のストレスに対する反応なのかを診断します。
そして、すでに他の精神病を併発していないか確認し、症状が悪化しやすいのかもチェックします。
人によっては、適応障害が長く続いた影響で、コミュニケーションだけでなく、人として表情を変化させる、相手の表情を読み取るのが苦手という人もいます。
さらに、ストレスを感じるだけでなく、ストレスを急に感じなくなるなど、正常な反応を示せないことがあるのか、そのことも確認して、カウンセリングを進めていくのです。
その他の診断基準
DSM-5の中には、再発を防止できるかどうかの基準も存在します。
人によっては、適応障害が再発しやすい人もいるのですが、そのような人ほど、集中力が欠けている、もしくは、いきなり精神が昂ぶるなどの問題を抱えており、早期発見できない問題ではありません。
さらに、適応障害の影響を受けて、正しく自分の言葉を伝えることができない人もいます。
例えば、病気の影響を受けているのに、病院で診断を受けるのが辛いため、嘘の申告を行ってしまうケースです。
DSM-5では、このような問題が過去に無かったかも確認しています。
精神病、もしくは精神病に近い問題を抱えている人の多くは、妄想癖、虚言癖が目立ち、また、このような問題を自発的に直す努力をしません。
そのため、治療薬を正しく処方しても、その治療薬を正しく使用しなかったために、適応障害の治療期間が長くなってしまうこともあるので、治療を終えてから、一定期間経過後に症状の再チェックを行うこともあるのです。
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