うつ病になると意味不明な言動が増えてしまう原因とそのときの気持ち
2017/10/12
うつ病の影響で意味不明な言動が目立つというのは、実際にうつ病に悩まされたことのある人しかわかりません。
なので、今回は元うつ病の私の体験談を元にして、どのような意味不明な言動が目立つようになるのかを明らかにしていきます。
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精神の不安定が目立つようになる
うつ病の影響というのは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、うつ病にかかっているために気力が湧いてこないという影響です。
そのため、人から質問を受けた際、命令を受けた際に漠然とした気持ちで行動することが多くなり、正確な対応を取れなくなってしまうこともあります。
例えば、「棚にこれを置いて」と言われたはずなのに、なぜか「近くの机に置いてしまう」こともありました。
2つ目は、精神的に不安、恐怖を感じやすくなるという影響です。
情緒不安定と言ってしまえばそれまでですが、情緒不安定なのに、元からこのような精神状態にあったのだと思ってしまうようになります。
そのためか、面白い作品を見ているはずなのに、涙が急に流れ出ることが多くなったり、面白いと感じるより、興奮が止まらなくなってしまうことがありました。
3つ目は、自暴自棄になりやすいという影響です。
自暴自棄というと、周りの人に迷惑をかけても良いという意味ではなく、もう何をしても意味が無いと感じる精神状態を想像してください。
うつ病の影響で意味不明な言動が目立つようになったり、酷いケースでは、天井に向かってなにかをブツブツと言っていることもありました。
また、後になってなぜこのような行動を行うようになっていたのか、そのことばかり考えてしまうといった、物事を多面的に捉えられない精神状態に陥ることもあったのです。
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感情表現が大雑把になることもある
うつ病の特徴かもしれませんが、うつ病は意味不明な言動だけでなく、感情表現というものが理解できなくなることもあります。
本来であれば、感情表現はコミュニケーションを円滑にするために必要です。
しかし、うつ病にかかっていると、「どうして笑わないといけないのか」ということを、何度も自問自答するようになるのです。
このような問題が表立つようになると、周りの人がなぜ笑っているのか、自分のことを笑っているのかといった、状況の整理がかなり下手になってしまいます。
そのため、状況を正しく整理してコミュニケーションを取れなくなってしまい、また、自分がミスをした時も、反省している表情を表に出すことができなくなってしまうのです。
ただ、表情がまったくなくなるわけではありません。
そのため、ちょっとしたことで気分が良くなると、なにを言われても笑ってしまうといった、感情表現が大雑把になる問題を経験したこともありました。
後になって恥ずかしくなることもある
うつ病の厄介なところは、時間そのものの感覚までわからなくなってしまうところです。
そのため、1日を振り返ってみると、なにもしないでボーッとしていた時間があったり、周りの人と上手にコミュニケーションを取れなかったことを、思い返すような時間まで存在します。
最も厄介なのは、小さな失敗であっても記憶から消えていかないということです。
時間そのものの感覚がぼやけているのであれば、このようなことも忘れるはずなのですが、後になって恥ずかしくなるようなことは、なぜか忘れずに残っているのです。
また、かなり前に失敗したことでさえ覚えているので、いきなり友人、知人に過去のことを謝ってしまうということもありました。
相手にしてみると、些細なことなのでまったく気にしていなかったり、もしくは、なぜいきなり意味不明な言動を行うのかと、キョトンとした表情でこちらを見ることもありました。
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