就職するのが難しい統合失調症の就職率とおすすめの仕事
2017/05/30
統合失調症の就職率
独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構の調べでは、2009年時点で約1,800人の障がい新規求職者に紹介された仕事に従事できたのが、障がい者962件だったそうです。
障がい者求職者の7割が精神障害種福祉手帳を持ち、大半が統合失調症となっています。
やはり給食支援は、ハローワークが窓口になっていますね。短期間で離職する人は、障がい者全体で1割強ほどです。
そこでその紹介される場合は、「一般就労」と呼び、ハローワークで求職活動を行うと、ほとんどのケースで親身に相談に乗ってくれます。
実際、私もハローワークでの求職を何度も行ってますし、運営している地域によっては離れていますが、就労移行支援事業所も利用したりしていました。
よく「統合失調症の就職は絶望的」」なんて言われてますが、今は国からの支援のお陰もあって、精神障害でもキチンと治療を行っているなら、就職して収入のある仕事は可能となってます。
一番問題となるのは、職場よりも仕事上、人間関係と自分の精神的な方ですね。
やっぱり統合失調症といっても、見かけはごく普通の男性に私は見えますから、知らずに気軽に冗談を言われたことが、後になって何度も頭の中で繰り返し思い悩むなんてのは、よくありました。
やはり大人数の中小企業よりは、デスクに坐って見渡して、社員の数が把握できるくらいの会社の規模が安心というか、負担も少ない気がします。
スポンサーリンク
残業が起こり得ない事務職
統合失調症で就職が可能な分野は、「昇給」とか「昇進」があんまり起らない部署が多いです。
それで言うと事務職は一番多い仕事です。それも、大体市役所でもアルバイトのような臨時採用もありますし、資格は低くても良いので簿記とかあれば、なおさら良いですね。
事務職でも会計に近いような業務は、年末や年度終わりなどで煩雑な仕事になり、苦労も多いです。
データーの打ち込みの仕事とか、雑用込みの事務職なども精神的に楽です。
統合失調症の場合、仕事でわからない事があった時に、部署の先輩とか同年齢社員から教わるより、直接上司から指導された方が気持ち的に良いですね。
会社内の噂とか、雑談の多い事務所は統合失調症の悪い側面が引き出されやすいです。離職もそういったことが原因というのも、非常に多いですね。
公的な役所の事務などでは、職務で協力する部分があまりなく、それぞれ持ち場の仕事を淡々とやるだけですから、統合失調症と相性が良い場合もあります。
窓口は先任者がいるので、特に気にする必要はありません。
公共系の配送や収集事業など
統合失調症が就職して辛いのは、労働とか仕事内容であることは無いですね。
一番厄介なのが、勤め始めてすぐに同僚とか先輩社員が、本来の業務から外れて「これやって」とか言ってくることです。
元々は自分の業務があるのに、それに「これも出来るだろう」と任せるのは良いのですが、業務を指導する人が何人も出てくると、それだけでダメな時があります。
他人の表情でも、やっぱり年上とか同い年の人は、どうしても気になってしまう場合も多いです。
事務職がこれでかなり負担に感じてた時に、転職したのが配送の仕事ですね。
道交法が変わって精神障害の一部も「絶対的欠陥理由」が変わって、自動車運転に支障がないレベルなら出来るとされているので、「サービスの無い単純配送」なら大丈夫な職場もありました。
特に配達ではなく、「集荷」ですね。いわゆる”ルート集荷”です。
指定された拠点に立ち寄って、小包を受け取って登録して本部でそれを下すといった内容ですね。
それに就職口は少ないですが、ごみ収集作業員補助も全くのルート収集作業なので、人と多く接しない分、肉体的に大変でしたが統合失調症でも出来るのではないでしょうか。
福祉関連事業で特に老齢介護
介護福祉関係は、どうしても特別養護老人ホームなどは、介護士の資格があった方が良いですが、「雑用」などなら大丈夫ですね。
介助用具の整理や準備、ゴミ処理から資格が無くても出来ることはたくさんあります。
特に慢性的な人手不足の職業ですし、職場は利用者側に配慮を中心にしているため、一度作業に入ると同僚とはあまり接しないのも、非常に気が楽です。
いずれにせよ、こうした職業はハローワークを通じて「一般就労」として見つかることが多いですね。
スポンサーリンク
短時間で終了の集配業務
集配でもう一つ補足しておきますと、日本郵便などでは郵便配達以外に、事務職や雑用業務でアルバイトとなる契約社員という採用枠があります。
その中には、集配業務もありますが、外部委託といって集配に関して、自分で車を持ち込んで作業する仕事があります。
街のポストから郵便物を取集する仕事などは、高齢者も多く、特に自動車免許以外の資格も試験もありませんので、これも結構、統合失調症の人には症状の心配をすることが少ないです。
きっちり集配の時間が決まっており、コースも決まっているので、作業中全く他の作業を考える必要も無いです。
付帯作業が無いので、午前と午後で作業員を分けたり、休みも指定しやすいです。この「休みが自分で決められる」というのは、通院している間は助かりました。
整備工や工場勤務
統合失調症の場合、「接客業は合わない」と言われますが、接客そのものがダメというより、接客業の多くは大抵「雑用込み」なのでこれが一番問題ですね。
統合失調症の場合は、症状の発作みたいのは無いんですが、「蓄積」する感じで何かトラブルがあると、本当に焦燥感に駆られてしまう事があります。
そのトラブルも、お客様というよりやっぱり同じ環境で働く他の社員同士ですね。
ですから、色々な作業が組み合わされた仕事は、統合失調症の人には辛いことも多いです。
整備工や小規模の工場では、雑用もかねて事務もありますし、整備工はその職場に資格所有者が一人いれば良いので、接客も必要なく、作業に没頭できます。
暇なときは事務所で雑用ですし、一旦作業に入れば工程が決まれば、後はあまり話をすることもありません。
ハローワークでの一般就労枠を探す
ハローワークで統合失調症の人が職を探す時は、まずきちんと事情を説明し、通院中であるとか、服用の薬の副作用とかを話すようにします。
離職票が無くても大丈夫で、失業期間が長ければ特に問題では無いですね。そこで条件ははっきり言った方が良いです。
「残業」、「就業時間」、「過去にやったことがある職業」など、窓口で「職業相談に来ました。」と言えば、求職票を探す前に担当者と話が出来ます。
私の場合は、何度か相談員を変えて話をして、就労移行支援事業所などの紹介を受けたりもしましたね。
精神障害のような障害の就職は、やはりこうした公的機関を利用する方が、自分で探すよりもいろんな方法が見つかります。
意外に多い統合失調症の就職先
ハローワーク以外では、最近多くなってきているのがクラウドソーシングと呼ばれる、発注者と受注者の関係で1対1の契約を行う、個人業務の仕事が、統合失調症でも相性が良い職業だと思います。
連絡は基本メールとかインターネットを利用したチャットですし、何より都合によってスケジュールを調整し、休みたい時に休めるのが有り難いです。
自分で想像するより、今は統合失調症でも就職に関して、大きな不安を抱える心配は必要ないかもしれませんね。
ただ、職場によっては他の社員が精神障害への理解が、どれくらいあるかはやってみないとわからないものです。
転職するにしても、目安は半年くらいで、あまり短期間に辞めてしまわない方が良いですね。
スポンサーリンク