適応障害の診断基準となるDSM-5を自宅でセルフチェックしてみよう
2017/04/08
適応障害の診断
自分の症状が適応障害でないかという場合には病院で検査を受けることになります。
その際に、適応障害の診断はどのように行われていくものなのでしょうか?
このサイトでは適応障害の診断がどのような診断基準で行われるかについて紹介していきます。
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診察所見
適応障害の様な精神疾患の場合には、診断基準に照らし合わせる前に、診察所見が検討されます。
適応障害の場合には、周囲の困難な環境に適応しようとしても適応できないということの有無が検討されます。
あるという所見の場合には適応障害の可能性が高まります。
具体的には以下のようなポイントが考慮にいれられます。
1:本人に観られる症状が、周囲のストレスに対して適応に失敗したことによって起きているものかどうか
2:周囲のストレスが解消されれば、確実に本人に観られる症状がなくなるかどうか
3:本人が周囲のストレスに適応するための努力を十分にしたことが認められるかどうか
4:本人が別の環境に移ることができれば、比較的短い時間内に本人に観られる症状がなくなるかどうか
これだけで、適応障害と判断するのは避けた方がいいでしょう。
適応障害の様に見えて、他の精神疾患を発症している可能性も考えられるからです。
重要な所見としては、
本人または周囲が困っていること
日常生活を普通に送ることができなくなっていることも
ポイントになります。
所見を通じて、診断基準に照らしての診察が必要と考えられるときには診断のプロセスに移ります。
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診断基準
適応障害の診断基準にはDSM-5と呼ばれているものが使われるのが一般的です。
これは、自宅で自分でチェックできる診断基準でもあります。
本人(自分)の症状に対して、次の5つの事例が当てはまるかどうかを診断していくことになります。
1:ある種のストレスによって、明らかに本人の症状がでているかどうか?
症状には情動面、行動面の内容が含まれます。
症状は3か月以上継続するものです。
2:本人に現れている症状によって、日常生活において不都合が生じているかどうか?
気持ちの低下、不安な気持ち、異常行動、頭痛、不眠、食欲の低下などが該当します。
イライラしたりすることもあります。
暴力的になってしまうこともあります。
3:適応障害以外の疾患ではないことの確認
適応障害以外の精神疾患によって、本人の症状が出ているかどうかの診断をおこないます。
統合失調症やうつ病でないことは、病院で検査をうけると見分けることができます。
4:本人の置かれている環境から離脱することができれば症状が短期間で改善するかどうか?
5:本人の症状が親しい人の死を悲しむ気持ちから起きてくるものではないことの確認
適応障害と診断されたら
適応障害と診断されたら、症状の改善のために治療が必要になります。
適応障害の場合には、ストレスが原因であるので、ストレスを探してそれを解決することが治療法ということになります。
医学的な治療法はそれほど効果を示しません。
掛かりつけの医師が良い話相手であってくれるといいですよね!
気持ちが落ち着いて、回復が早くなります。
医師の診断に不安を覚えてしまう時にはセカンドオピニオンを求めるのもいいですよね。
気持ちがどうしても不安で落ち着かないという時には、カンセリングを受けるのもいいですよね。
カウンセリングの結果ストレスに耐性ができて、適応障害が回復する場合もあります!
医師のチカラをかりて客観的に自分の適応障害のストレス源を探し充てることができれば、それを物理的になくしてしまえば、短い時間で適応障害の症状は改善します。
注意しなくてはならないのは、同じストレス源に出会ってしまうと再び適応障害の症状が出てきてしまうので、それについては注意が必要です。
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