高校生でうつ病になる人が増えている。その理由と早めに治す方法
2017/04/08
高校生のうつ病について
うつ病は大人が発症するというイメージが強いですが、近年は、高校生でもうつ病になる人が増えてきています。
うつ病は周囲の環境の変化によって、発病のリスクが上昇します。
高校生活に慣れることが難しく、多くのストレスを感じている場合にはうつ病になってしまうことが起こってしまいます。
また、高校生という思春期は心の体調を崩しやすく、その受け皿となる物がないことが原因になっている背景があります。
今回は、高校生のうつ病はなぜ発症するのか?高校生ならではの治療法などをまとめます。
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クラスでいじめが起きている
高校生は多感な時期です。
心は未熟なのに、体はもう大人なものですから、陰湿ないじめが起きることもあります。
いじめにあっている人がうつ病になりやすいのはもちろんですが、いじめにあっていない高校生もうつ病にかかることが増えています。
自分がいじめにあっていなくても、周囲がいじめにあっているのを見るのも嫌なものです。
本当はいじめに加担したくも、助けてあげたいとすら思っていても、それができないのです。
助けてしまうと、今度は自分がターゲットにされてしまいます。
そのような日常のストレスに嫌気を覚えてうつ病になってしまうことがあります。
周囲とのレベルの差
高校になると段々と勉強の内容も難しくなってきます。
授業についていけなくなってしまうと、学校がとても辛い空間になってしまいます。
とくに、高校受験で無理に頑張りすぎて、偏差値の高い高校に入学した人に、うつ病を発症しやすいというデータがあります。
中学生時代は頭がいいと思われていたのに、みんな偏差値の高い高校に入学したらおちこぼれてしまったというケースです。
うつ病以外にも、やる気の欠如や非行など、あまり自分のレベルより高すぎる学校は、楽しい高校生活を送ることに障害になるかもしれません。
また、大学進学に向けての重圧も大きなものになってきます。
このような、周囲とのレベルの差を感じることが、ストレスとなってうつ病を発症してしまうこともあります。
男女交際
高校生になると異性への気持ちが芽生えてきます。
クラスの中に好きな子ができるかもしれません。
上手くその子と付き合えればいいですが、大抵の場合、フラれることの方が多いです。
運よく付き合えたとしても、途中で上手くいかなくなったりすると、それがショックでうつ病になってしまうこともあります。
大人になれば、耐性も出来てきますが(気持ちの切り替えも早くできる)、恋愛のちょっとしたことから高校生の場合にはうつ病になってしまいます。
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治りやすいけどずるずると続いてしまう
高校生のうつ病の症状の度合いとしては、軽度~中度と、それほど重度には悪化しないケースが多いです。
高校生の場合は、学校を休学したり転校したりと、問題があればその場からすぐに避難することもできます。
家族を養うという責任もないので、大人のように強い責任感を感じることもありません。
そのため、たとえうつ病になっても、うつ病自体の回復は早い場合がほとんどです。
しかし、ここで厄介なのが、心の問題です。
うつ病は心の病気なので、もともと心がまだ未熟だと、うつ病が治ってもそれを引きずってしまうことがあります。
「高校でつまずいたんだから、社会になんて出られるわけがない」
「高校を休んでしまって、もう大学に入ることは無理だろう」
「いじめられたから、この先も友達ができるわけがない」
と、その短い人生での挫折により、失望を感じ無気力になってしまうケースが、大人より子供には目立ちます。
少し昔なら、悩みを聞いてくれる大人がいて、ストレスを発散する目標があって、子供のうつ病はほとんど見られないものでした。
高校を休学してそのまま引きこもりになるケースも問題しされていて、現代の子供の現代病といえるかもしれません。
対処方法
うつ病はそのままにしておくと症状がどんどん重くなってくるのが一般的です。
本人が抱えている苦しみを正確に分析して、それをなくしてあげることがうつ病からの回復のカギになってきます。
場合によっては、高校を休学するあるいは転校するという方法も考えられます。
高校生にとって、勉強は大事なものですが、うつ病になってしまったときは回復を第一優先に考えなくてはなりません。
海外留学は効果が高い
高校という場所があわないなら、そのまま高校を退学して、大検を取得するのも手です。
あるいは、海外留学して日本の閉鎖的な空間ではなく、広い視野に触れるのはおすすめです。
うつ病はとくに日本人が発症しやすく、真面目で、高校から大学進学は絶対!などというように、凝り固まったレールがあるのも発症しやすい理由なのだと思います。
とくに中国やインドは、行っただけで人生観が変わります。
僕もうつ病が少しよくなってきた回復期に中国に5万円の格安ツアーで行ってきました。
中国人はみんな、とにかく自分中心で、他の人なんてどうでもいい!という、良くも悪くも大雑把な国という印象でした。
それが日本人には衝撃的で、「どうやったって生きていけるんだ。自分が特別におかしいわけではないのだ」と素直に思えました。
うつ病は再発が多い病気なので、肌に合う国があったら、そこへ移住するのも一つですね。
うつ病の会で出会ったトシさんは、42歳で繰り返しうつ病を発症していましたが、物価の安いマレーシアに引っ越していきました。
こっちなら日本で蓄えたお金と少しの収入があれば、のんびりと暮らせるから。ということでした。
今でもたまに絵葉書を貰いますが、あっちに行ってからはうつ病の再発もなく、楽しく過ごされているようです。
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