見た目では理解されにくいうつ病の苦しい気持ち・肉体的な現象を解説
2017/04/08
うつ病は本人にしかわからないとっても多くの困難を病気です
うつ病になってしまうと、周囲からは消極的でやる気のない人間にみられてしまうこともしばしばです。
でも、本人はそんな自分の状態をとても苦しいものだと感じています。
苦しいと思う気持ちは、うつ病になった人でないと判らないものです。
ここでは、実際にどのような点について、うつ病が苦しいと思っているのかを紹介します。
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睡眠障害
うつ病になると、睡眠障害が現れてくることがあります。
朝起きるのが苦痛に感じたり、そのまま寝過ごして会社に遅刻してしまうほど強い症状が出ます。
もっとひどい場合には、布団から出てくることもできなくなってしまいます。
一方で夜、寝付けなくなってしまいます。
結果として、深刻な睡眠不足に見舞われ、何とか朝起きれたとしても、昼間は睡眠と戦い苦しい状態となります。
体が悲鳴をあげて、部屋にこもって、引きこもりの様になってしまうことさえもあるのです。
本人はこの状況を何とかしたいと思っています。
でもうつ病によって、それができなくなってしまうのです。
これはとても苦しい状況といえます。
周囲がもしも、苦しい状況を共感してくれれば、救われますが、批判されてしまうととても苦しい状況に追い込まれてしまいます。
過食・拒食
うつ病になってしまうと、過食や拒食の症状が出てくることがあります。
全く食事をとれなくなってしまったり、いくらでも食べてしまうようになります。
その結果大きな体重の増減が起こり、急激に体系が変わってしまいます。
体型の大幅な変化に悩むようになり、身体醜形障害を併発してしまうこともあります。
身体醜形障害とは、自分の体形や容姿が醜いのではないかと気にして、強いコンプレックスを感じる恐怖症です。
こうなると人と会って自分の姿を見られることに苦痛を感じるようになるので、引きこもりになってしまいます。
自分のペースでゆっくり楽しく食事を出来るような空間があると、少しはその苦しみも軽減されることになります。
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大きな焦り
うつ病になってしまうと、大きな焦りを覚えてしまうこともあります。
何をやるにも追い詰められた気持ちになってしまいます。
自分にたいして悲観的な気持ちを感じてしまうこともあります。
自分の価値を自分で否定することもしばしばおこります。
これは本人しかわからないとっても苦しいものです。
出来る限り楽天的に物事を考えるようにするといいでしょうね。
周囲からは、焦らなくてOKだから自分のペースでなんでもやればOKだよという暖かい対応があると苦しい気持ちから解放されることになります。
暗いことばかり考える
とにかく正常な思考ができなくなるので、常にネガティブな考えが頭を回ります。
「外は怖い外は怖い。一生出たくない」
「このままうつ病は治らないのではないか?ずっとこのままだったらどうしよう」
「家族はこんな自分もういらないと思っているだろう。お荷物に決まっている」
こんなことばかり考えるものですから、症状が酷いときは家族の笑い声にさえ怯えていました。
自分のことをみんなで笑っているんじゃないだろうか?きっとそうだ!
という被害妄想さえ抱いてしまうんですね。
気持はとても苦しく、消えてなくなりたいとさえ思ってしまうほどでした。
ピークが過ぎると、今度は気持ちに波がある時期がきます。
凄い気分が良くて外に散歩に出れたり、かと思ったらその夜は酷く落ち込んで布団から起き上がれなくなったり。
うつ病中は苦しいものですが、そんな波を体験しながら、徐々に回復していきます。
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