統合失調症になる原因には母親の存在が大きく影響している可能性が!?
2017/04/08
統合失調症の原因:母親の影響
自分の子供が統合失調症になってしまうと、母親は自分の子育てが間違ってしまっていたのではないか、と悩んでしまうことが多くなります。
しかし、このような悩みは意味がない部分が多いと思っています。
たとえば、兄は統合失調症になっても、弟が必ず統合失調症になる訳ではないからなのです。
統合失調症の子供にとって、母親がいる場合にはそのサポートが大きな意味を持ってきます。
精神的な支えである母親があれこれ悩んでいては、統合失調の回復に大きなマイナス効果が出てしまいかねません。
統合失調症はその人の性格や立場に関係なく、100人に1人の割合で必ず発症する病気です。
今回は統合失調症の原因に母親は関わってくるのか、母親とどのように接していけばいいのかをまとめます。
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直接的な原因はまだわかっていない
統合失調症の発症の原因(直接的な原因)は実はまだ解明されていません。
しかし遺伝的な原因があることは確実とされており、統合失調症の親から生まれる子供は、通常の6倍の発症率に高まることが確認されています。
これは環境を変えても、発症率に変化がないことが分かっています。
からだの昨日のコントローラーである、脳の中にある神経細胞間の情報伝達の異常が起きているのは分かっています。
しかし、どのような理由によって、それが引き起こされているのかは、科学的には全く分かってはいません。
遺伝的な要素
遺伝的な原因はあるといわれています。
環境要因もあるといわれています。
片方でも親が統合失調症であると発症率は上がり、その確率は10人に1人に跳ね上がります。
ストレスが多い環境では発症率があがりますが、それでも絶対に統合失調症になる訳ではありません。
生活環境の変化によって発症率は上がりますが、生活環境の変化によって全員が統合失調症になる訳ではありません。
つまりは、現状の医学では、統合失調症の発症メカニズムを証明することはできてはいません。
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原因を母親に求めたくなる気持ち
僕の場合、じつは母親が若いころ統合失調症でした。
今は寛解(完治に近い状態)になってもう20年以上経過していますが、その要素は遺伝として僕にも引き継がれた可能性が高いわけです。
自分が統合失調症を発症したのは一人暮らしのころで、じつはそのときは母親が統合失調症であったことは知りませんでした。
それで統合失調症についての知識が足りず、自分がおかしくなり始めていても、病気の可能性に気が付くことができませんでした。
母親が統合失調症であり、自分もそうなる可能性があると知っておけば、もっと早期発見して治療もスムーズに行えたかもしれないのに・・・と思うと、最初は少し母親を恨んでいました。
しかし、統合失調症を発症してからの母は、自分に責任を感じているようで、一番親身になって僕の世話をしてくれました。
それこそ自分の方が病気になるんではないかという位つきっきりで、また自分が統合失調症だったころの経験を参考に、適切なサポートをしてくれました。
母親からこれが遺伝していたのだとしても、今の僕はもうそのことについて悩んだり、母を責めるなんて気持ちはありません。
それよりもこんな僕を看病してくれて、寛解の状態まで付き合ってくれたことに感謝しています。
原因を考えるよりも治療を
統合失調症の場合には、発症の根源的なメカニズムがわかっていないので、完治させることができません。
発症の原因をいろいろと振り返るよりも、どうしたら、短期間で症状を回復できるかを考える方が健全です。
統合失調症は心の病の部分があるので、本人のメンタル面でのサポート(特に母親からの)は回復に大きな意味を持ってくることになります。
たとえば、統合失調症が生活しやすいような環境に家の中を工夫してあげるようにするのはよい方法です。
母親ならではのアイデアはとても有効になります。
意思疎通に困っている統合失調症の子供を母親ならではの直感でそれを助けてあげるというのも良い方法になります。
母親は子供にとって一番近い存在ですので、母親のもつ看護力はとても大きなものになります。
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