うつ病になると性格が変わる!?うつ病前と後の変わりようとは
2017/04/08
うつ病になると性格は変わるのでしょうか?
人間にはもともと持っている気質というものがあります。
その気質を反映したものが、性格に繋がります。
ですから、人間の性格は大きな多様性が存在していることになります。
うつ病になってしまうと、脳の異常のせいで人間の気質が反映されなくなってしまいます。
ですから、もともとその人が持っている性格とは180度異なった性格が現れてくることがおきてしまうんです。
ここではうつ病でよくみられる代表的な特徴(性格)を紹介いたします。
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イライラが止められなくなった
僕の場合、うつ病になると人により態度が豹変するということが起こりました。
母と当時付き合っていた彼女にだけは、なぜか異常に高圧的な態度になるんです。
「うつ病の自分を放っておいて、外に遊びに行くとは何事だ!(本当は晩ごはんの買い出しや仕事に行ってる)」
「うつ病になった僕のことをお荷物だと思っているんだろう!はっきりそういえよ!」
と、大声で怒鳴ってしまっていたことがありました。
うつ病になる前は真面目で温厚な性格でしたが、イライラが頭に湧き上がると、それを抑えることができなかったんです。
そのくせ、父親や親せきの前では猫をかぶったように大人しくなるんですから、たちが悪いですよね。
当時付き合っていた彼女には、そんな僕に愛想を尽かされてフラれてしまいました。
統合失調症も併発していたので、完治まで5年という長い歳月がかかり、早いうちにフラれて良かったと思います。
うつ病になるとどうしても感情を抑えるコントロールが効かなくなるのですが、それはその人の本質ではないんです。
人はみんなイライラすると、はきだしたい気持ちをぐっとこらえて人間性を保ちます。
その怒りを優しい言葉で相手に問いただしてみたり、我慢し続けたり、ときに怒りが爆発したり、それがその人の性格を作っていきます。
うつ病は、そのコントロールができなくて、野生の動物になっている状態です。
性格が急変してしまったのは、病気のせいなのだ。これは本来のこの人の姿ではないのだと、心に留めておいてください。
躁とうつの繰り返し
うつ病になってしまうと、躁うつを繰り返す症状が出てきてしまうことがあります。
このような症状が出てくると以下のような性格になって現れてきます。
・社交的な反面物静かな態度をとることもある(二重人格の様に見える)
・ユーモアがあっておおらかである反面、とても短期でせっかちなこともある
・楽観的はときと悲観的な時があり、その差がとても顕著である
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執着する性格
うつ病によって、一つの事に非常にこだわる症状が出ることもあります。
このような場合には以下のような性格が出てきます。
・几帳面すぎる(度を超えている)
・真面目すぎる
・責任感が強すぎる
・正義感が強すぎる
・凝りすぎる
・仕事熱心すぎる
真面目なのはとても良いことですが、度を超えると周囲の迷惑になってしまって協調性の無い人というレッテルを貼られてしまうことにもなります。
また、うつ病を発症する人は、もともとがこのような真面目な性格的な特徴を持っています。
そのため、うつ病を発症していることに気が付かず、発見が遅れてしまうことがあります。
メランコリーな性格
うつ病によって何事にも揺れ動く優柔不断な性格が現れてくることもあります。
・何でも人の言うことに従ってしまって、自分の意見が無い
・頼まれると断ることができないのでいつも疲れている
・交渉能力が欠如している
・誠実な自分につかれてしまう
・仕事が大好きで、それに疲れてしまう
限度を超えて一生懸命になってしまうので、これも周囲からはとても困った性格の人というように見られてしまいます。
うつ病による性格変化への対応は?
うつ病によって現れる性格の特徴に周期性があります。
いつも同じ性格ではなくて、もともと持っている自分の性格とうつ病による性格が交互に現れてくることになります。
うつ病によって発現している性格は自分の本来の性格とは違ったものなので、
本人が非常にそれに対して嫌悪感を持っていることが多く、大変つらい思いをしていることがおおいものです。
うつ病によって性格が180度変化することに周囲は驚くかもしれませんが、本人の苦しい胸の内を理解してあげて、やさしい態度で接してあげると良いと思います。
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