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統合失調症とうつ病を併発して、5年がかりで克服し完治させたアラサー男の記録をまとめます。前職は営業職で病みまくり、今はストレスの少ない仕事で社会復帰を果たしています。

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元気に育ってくれる?うつ病の親から育てられる子供への影響

      2017/04/08

親がうつ病だと子供にとってどんな影響があるのでしょうか?

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親がうつ病だからと言って、子供が必ずしもうつ病になるわけではありません。

しかし、親がうつ病の場合には子供がうつ病になる可能性は、通常の1.5~3倍ほどに高まります。

うつ病にならないように予防することが肝要ですよね。

うつ病にならないためには、子供に大きなストレスを与えないようにすることが一番大事です。

とくに、うつ病からくるイライラや不安感を子供に絶対に向けないようにしなくてはなりません。

今回は、うつ病中にの子育てと、子供への影響はどの程度、どのようなことがあるのかをまとめます。

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子供が親に対して遠慮がちになる

親がうつ病の場合、子育ては内向的なものになりがちです。

外に出ることができない、億劫になってしまうため、外で一緒に遊んであげる機会も減ってしまいます。

子供のころからそのような状態だと、子供は元の性格でんでんよりも、親の動向を感じ取り、自らも外で遊ばない、興味を持てなくなってきます。

 

これは元々外遊びが嫌いだからではなく、親が外に出るのが嫌いだから、という雰囲気を感じ取っているわけです。

とくに母親がうつ病の場合、子供は母親の影響を強く受けます。

また、子供は母親の顔色をとくに気にするので、母親が嫌だと感じていることは、自分も嫌いになるという特徴があります。

 

そのため、いくら「外で遊びなさい」「外に遊びに行こうよ」と言葉で促したとしても、「行かない」となってしまいます。

本当に外遊びが嫌いだという内向的な性格の子供もいますが、多くの場合、子供は理解していませんが、心の中で遠慮が発生しています。

このように、うつ病の親を持つと子供は遠慮しがちになるということがあります。

 

偏食ぎみになる

母親がうつ病だと、どうしても食生活に偏りが出てきてしまいます。

三食栄養バランスのとれた食事を作るのは、普通の健常な主婦でも一仕事です。

とくにうつ病を発生する人は、栄養バランスに偏りがある食生活を送っている人が多いです。

そのため、食事を十分に作れない、今までバランスの取れない食生活をしてきたという点から、子供の食事も乱れてきてしまいます。

 

偏食ぎみになり、学校給食は食べられない。

ポテトチップやハンバーガーばかり欲しがるといった悪影響があります。

子供のうちから、コーヒーを飲ませることも脳に悪影響なことが分かっています。

子供には水やお茶を飲ませましょう。

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学力の低下

うつ病だと親が朝起きて子供の朝食を作れないので、それによりお腹が空いて授業に集中できないといったことが起こります。

中度~重度のうつ病の場合は、ほぼ1日中寝たきりなこともあるので、子供が帰ってきても宿題を見ることができない問題もあります。

また、うつ病中は集中力が低下するので、簡単な問題さえ解けないこともあります。

 

そして重要なことが、子供は親が褒めることによってやる気を出すという点です。

「テストが100点!凄いね、頑張ったね」「図工の恐竜、とってもよくできてる」など、子供は褒めることでさらにやる気をだし、もっと頑張ろうという意欲がわきます。

しかし、うつ病は本人も励ましの言葉を嫌い、自分が励ましの言葉をかけることにも苦痛を感じます。

そのためうつ病の親を持った子供は、どこか愛情に飢えているというふうに見られます。

このような愛情不足が意欲の低下、学力の低下につながっていくので、他の家族がサポートすることが重要です。

 

思いやりの気持ちを持つようになる

例えは悪いですが、通常のクラスに、障害を持った子供のクラスメイトがいると、そのクラスは問題がなくなるというデータがあります。

これは、障害をもったクラスメイトのために、何かしてあげたいという、思いやりの気持ちが育つからだと言われています。

人間は本能的に、誰かに何かをしてあげたい。という優しい気持ちを持っています。

 

これは深く考えていけば、自分の価値を証明したい、自分の能力を示したいという自己欲求にも繋がります。

これと似た気持ちを、うつ病の子供は感じることがあるようです。

親が病気だから、自分ができることをしてあげたい。親を助けてあげたいと思い、お手伝いを積極的にするようになる子供がいます。

これは幼稚園~小学生までの間に見られ、その間に子供に十分な愛情のサポートがあれば、子供はそのまま真っ直ぐに育つでしょう。

 

しかし、小さなころから親を気遣い、与えるばかりでは、子供の心は愛情不足になり、疲れてしまいます。

愛情不足を感じると、中学くらいからぐれはじめ、家によりつかないような子供になってしまう悪影響も避けられません。

子供の優しい気持ちを伸ばしてあげられるように、優しさを褒めて、子供が何を感じているのかを察していかなければなりません。

 

子供がうつ病にならないために

親がうつ病ならば、うつ病の事をよく分っているので、子供にどのように対処していけばうつ病になりにくいかわかっています。

その意味ではメリットもあります。

また、自分の心の葛藤から考えて、子供の心にどのように対応していくのが一番いいのかは、うつ病の親でないと判らない部分もありますので、これもメリットになります。


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