統合失調症になると必ず言ってしまう虚言の正体とは?
2017/11/25
統合失調症の虚言ですが、根拠のない自信のようなものとされています。
というのも、統合失調症が虚言を言う時というのは、自分の意見というより、誰かから聞いた意見であることが多いからです。
そのため、虚言と言ってもテーマがないことのほうが多いのです。
スポンサーリンク
自分に期待して虚言を言ってしまう
虚言というのは、統合失調症の方のみ用いているものではありません。
私も、元統合失調症として虚言癖が目立っていた頃がありましたが、健常者である時も、良く虚言を言っていることがありました。
例えば、「もう少しで車を購入する予定」という話を、多くの人に聞かせたことがあります。
また、どうしてこのような虚言を言ってしまうのかというと、それは、自分に対する評価が甘い、もしくは自分の可能性を信じているからです。
有言実行となれば格好良いのですが、基本的に、根拠のない自信そのものなので、これらの虚言が現実化した例はまったくありません。
それと、自分に期待するだけでなく、周りから注目されたいので、統合失調症として虚言を言ってしまうこともあります。
実際に、統合失調症の時の虚言は、かなり大げさなものばかりだったことを記憶しています。
例えば、「有名な高級ホテルに泊まる」というものであったり、「最近、美人の彼女ができた」というものが該当します。
簡単に見抜かれてしまいそうな嘘なのですが、統合失調症の虚言というのは、嘘だと思われていてもやめられない状態になっています。
要するに、自分が気持ち良ければそれで良いという思考状態にあるので、嘘をついてバレてしまったらどうなるのかという、根本的な問題に気付けないでいるのです。
スポンサーリンク
良くわからずに虚言を言ってしまう
統合失調症の虚言を見抜くコツでもあるのですが、私が統合失調症にかかっていた時は、脈絡もない会話のほとんどは嘘だと言われ続けました。
統合失調症の虚言は、相手を騙すことを目的としているわけではなく、自分の内なる願望を話したいという欲望で起きていることが多いです。
しかし、いきなり嘘を思いついてしまうことが多いので、いきなり相手に話しかけて大げさな話をしている際は、統合失調症特有の虚言だと思ったほうが良いでしょう。
後、どのような話をしていても、顔が笑った状態のままという特徴もあります。
統合失調症にとって虚言とは、自分を楽しませるものなので、どうしても真面目な顔のまま虚言を言い放つことができません。
これも、虚言を言っているのかどうかを見抜くポイントとなります。
物事に対する責任感が欠如している
ここまでの結論ですが、統合失調症の虚言は責任感が欠如しているため起きている問題です。
なので、統合失調症として虚言を言い放ち、しかも周りの人から信用されたとしても、後になって少しずつ、リバーブローのように胸、もしくは頭にズキズキとした痛みを感じるようになります。
そして、また自分にとって面白い嘘を思いついてしまうと、やっぱり嘘をついたほうが良いと自己判断し、周りの迷惑を顧みずに嘘をついてしまうのです。
統合失調症の虚言は、自分が抱えている統合失調症という悩みを、正直に周りに伝えられないので起きている問題でもあるのです。
そのため、自分の精神をかばうような形で嘘をついてしまい、その場しのぎの生活を繰り返してしまうようになります。
嘘というのは、小さなものでも周りの人はかなり正確に覚えているものです。
なので、統合失調症として虚言を言ってしまいそうになった際は、心の急ブレーキをためらわずに踏んだほうが良いでしょう。
このような行為を後から行えるようになったおかげで、今では、自分も周りの人と上手に付き合える状態に戻りました。
スポンサーリンク