統合失調症とうつ病ですが、何か?

統合失調症とうつ病を併発して、5年がかりで克服し完治させたアラサー男の記録をまとめます。前職は営業職で病みまくり、今はストレスの少ない仕事で社会復帰を果たしています。

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せっかく治ってきたのに!統合失調症が悪化する原因でランキング

      2017/09/06

1位:家族の誤解と偏見

統合失調症などの精神障害で、治療で最も苦労するのが家族の理解がどうしても得られない事です。

これはかつて統合失調症が「精神分裂症」と呼ばれていた時代から続く、ある種の精神障害への偏見が原因です。

最も多いのは「自分の精神力が弱い」とか「忍耐力が無い、脆弱だ。」といった意見ですね。

 

これは一番統合失調症の人がいる家族に顕著に見られます。

加えて、暴れたり、妄想から虚言が増えるとむしろ家族の方が、統合失調症に憎悪を覚えるパターンもあります。

よくニュースで、統合失調症の家族に疲れて自殺という話が報道されますが、こうした心理の裏には「こんな家族が身内にいるなんて耐えられない。」

 

故に、統合失調症を不治の病と決めつけて、暴力的、破壊的になる心理状態がそこに在るからです。

ハッキリ言えることは、統合失調症は原因不明ではありますが、ウイルスや感染症ではありませんので、

その家族もまたそうした素養をどこかに必ず抱えていることは、いえると思います。

確実に治療可能な精神障害の一つが統合失調症です。

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2位:常識のむやみやたらの押し付け

統合失調症などでよく「原因は何か?」を必死に探す方、家族の方がいますが、99%それは徒労に終わります。

例えば心身症もそうですが、精神障害の多くは生活環境の大きな変化や、家族とその統合失調症の人との関係性が、最初の起点となります。

その中でよくあるのが家族の心にある「常識」という存在です。

 

これが時に治療の大きな障害となります。体裁と言っても良いですが、「人はこうあるべきだ。」、

「朝は快活に起きて仕事をするのが当然だ。」というのは、精神障害によって単なる押し付け以外の何物でもありません。

例えば腕が骨折して痛いと訴える人に、「健康にいいからバーベルを持ち上げろ!」とは決して言えないはずです。

 

つまり、障害とは生活上支障があるから問題なわけで、その問題が本人さえも原因が不明な上に、結論から「これはこうするものだ。」

というのは、全ての障害者に対しての冒涜以外の何物でもありません。

仮に常識的な生活が今は出来なくても、少しずつ「自分に慣れて」回復を目指すために協力するのが、治療も含めた家族の基本的な姿勢ではないでしょうか?

 

3位:1かゼロの2択を迫る存在

これもまた非常に多く見られる、間違った考え方です。

例えば仕事に夢中になり、それで誰もが労働に対して満足いく給与や報酬を貰っているわけではありません。

およそほとんどの人は、多くの我慢ややりたくない事でも、上司の指示や教師の指示に従って、多少無理してもやり遂げているのが実態です。

 

そんな環境には必ず選択せざるを得ないような状況が起ります。

普通であれば、状況に応じて自分で出来るか出来ないかを判断して、選択していくものです。

しかし統合失調症の場合は、最初の認知でハッキリと事象を把握していないことが多いですね。

 

つまり説明を受けても繰り返しその作業に慣れない限りは、正直選択肢を迫れられる場面は、非常に苦しいものです。

そういった追い詰める状況は、統合失調症の場合は過剰な精神的ストレスを生み出す原因になります。

統合失調症の治療の鍵は、状況や環境に順応できるように訓練していくことです。

 

4位:非常に騒々しい環境を見直さない

精神障害にとって非常に重要なのは、静寂です。

特に大声の笑い声とか、会話も大勢での騒々しさには、精神衛生上非常に統合失調症の症状悪化に繋がる原因であると思うべきです。

 

特に中高年男性に多く見られる物をドタン、バタンと勢いよくやる癖のある人などは、精神的に障害がある人にはある種の脅迫に聞こえる場合もあります。

静寂ではない状況とは、人工的でかつ非常に混濁した情報が聴覚的にも視覚的にも存在する場合です。

 

これが統合失調症の人には単なる雑音ではなく、妄想や不必要な想像力を加えてしまうのです。

落ち着ける場所の確保と、一旦は環境を切り替える必要性は統合失調症の症状が安定した時期でも、必ず必要となります。

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5位:いい加減を許さない規律の厳しさ

治療中の統合失調症の間は、症状が安定して見えているようでも、自宅に戻るたびに家族の中にある「ルール」が強く作用しては、

治療に対して弊害となるばかりか、悪化及び更なる症状悪化の原因になります。

 

こうした身近な親類や家族が、自ら統合失調症の人を追い詰めて、ストレスを加えているケースがよくあります。

気を使いすぎて腫れものにでも触るように対応したり、あるいは極端に会話を嫌うなどは、むしろ統合失調症悪化の非常に強い原因の一つとなり得ます。

 

多少のおかしな行動や独り言は、個性と捉えて、ごく普通の会話や対応をすることで、統合失調症の悪化や原因を抑えていくことも可能です。

一言で言えば、細かい事にはいちいち反応して、心配する顔や気を使うことはむしろ逆効果だという事です。

 

6位:スケジュールの詰め込み過ぎ

これは仕事でも勉強でも、私生活全般に言えるのですが、「必ずこれをやらなければならない」といった、習慣として押し付けれた状況は、

統合失調症の悪化原因の一つになります。精神障害の生活とは、「不規則」と「睡眠障害」の2つが必ず併発しているものです。

 

統合失調症の場合も、休息とは一般的な疲労によるお休みではないのです。どこかで脳神経を一度リセットする必要があります。

場合によっては睡眠薬によって症状の緩和を見ることもあるのです。「やらなければ次に進めない」状況を作るのは、決して良くありません。

むしろあり程度の不規則な生活は、自他ともに認めてあげるようでなければ、悪化の予防も治療も効果は薄いでしょう。

 

7位:大声と小声、噂好きな周囲の存在

精神的に不安定な人に、非常に悪化を増長させるのが怒鳴り声や、不必要な大声での会話です。

これもまた中高年に非常に多いのですが、いくら難聴でも音量には配慮した方が良いですね。

時にはこれが原因で、症状が急に変わって暴れだす人もいるくらいです。

 

テレビの音声も同様で、叫び声や怒号、大きな破壊音は統合失調症の妄想の根源に対して悪化する状況を作り出すことになります。

また統合失調症の方が見える様な形での、不必要なヒソヒソ話は、絶対に避けるべきでしょう。

これも悪化の原因の一つです。統合失調症はとにかく何度も再発しやすい精神障害です。


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