幻覚や幻聴が聞こえる統合失調症の陽性症状の特徴と原因
2017/04/08
統合失調症の陽性症状の特徴
統合失調症の特徴的な症状として、陽性症状は代表的です。
陽性症状の特徴は、幻覚と妄想がその主なものになります。
ペットボトルが話しかけてきたり、枕がうるさくて眠れない!なんて妄想が本当に、現実のように襲ってくるから非常にやっかいです。
陽性症状が出るのは統合失調症の急性期であり、しかも統合失調症の中でも有名な特徴であるので、比較的簡単に素人でも統合失調症の可能性を考えることができるかもしれません
陽性症状の場合にはすぐに治療を開始できるので、わりと短期間で症状を回復して寛解(完治に近い状態)にさせることができるようになってきます。
以下のような陽性症状の特徴がみられる場合には、病院で検査をうけて、統合失調症を発症している場合にはすぐにでも治療を行うべきです。
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統合失調症の陽性症状のパターン
統合失調症の陽性症状の特徴パターンには、以下の3つのパターンがあります。
陽性症状は周期的に出てくるという傾向があります。
収まっているときは平気なのですが、自分でも予期せぬとき、突然発症するんですね。
1:幻覚
実際にないものを五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚など)で感じてしまい、それがあたかも現実に起こっているかのように錯覚してしまいます。
特に実際にはありえないような、天の声のようなものが聞こえるようなケースもあります。
自分が幻覚を見ていることを認識できないような状態になってしまうことが、非常に厄介な特徴です。
治療がすすみ回復してくると、徐々に今見ている、聞いているものは幻想であると自覚し、平静を保つことができるようになります。
2:妄想
実際にはないものをあると信じこんでしまうようになります。
特に統合失調症の場合には、実際にはない被害をあるように思い込んでしまう、被害妄想が非常に特徴的になります。
重症になってしまうと、相手に対して敵意を持ってしまったり、攻撃的になってしまうことも多くなります。
これほど症状がひどくなると、周囲との折り合いがつかないため引きこもりになるケースが増えます。
すると、今度は家の周りにいる家族や、そのご近所さん、家の周りを犬の散歩で通る人すらも敵意のターゲットになります。
僕の場合は、お隣さんのおばさんが僕を監視していると思い込み、じっさいに怒鳴り込んでしまったことがありました・・・黒歴史です。
3:その他の行動
統合失調症の陽性症状のパターンとして、このほかに異常な興奮行動、意味不明の発言、思考の断裂などがあります。
これまでとは全く別人格の人間に変貌を遂げたようにも見えてしまいます。
じっさいこれは何らかの脳の機能が異常をきたし、情報の伝達には欠かせない脳の重要な物質シナプスが、正常に働いていないとされます。
シナプスは病気で破壊されますが、また再生もする器官です。
治療を受け続ければ、シナプスが再形成され、また以前の性格に戻ることができます。
統合失調症の陽性症状の統合失調症に特異的な症状
統合失調症の症状の一つである陽性症状は、他の脳の病気や精神疾患ではほとんど観察されません。
したがって、陽性症状の場合には統合失調症であるという診断を医師が他の統合失調症の特徴的な症状よりも、比較的簡単に下すことができるようになります。
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統合失調症の陽性症状の原因
統合失調症の陽性症状の原因ですが、以下のようなドーパミン仮説が有力になっています。
ドーパミンは脳の中にある情報伝達物質です。
脳の中にある神経細胞は、お互いに情報伝達物質によって、信号を伝達しています。
情報伝達物質は1種類ではありません。
いくつかの種類の伝達物質があり、それぞれ脳の中では異なった信号を伝達しています。
ドーパミンは意欲や集中力に関係した情報伝達物質ということが知られています。
ドーパミンが全くなくなってしまうと、意欲と集中力の大きな低下がみられるので深厚な状態に陥ってしまいます。
逆に、脳の中でドーパミンの量が増えすぎてしまうと、統合失調の陽性症状のような過度の気持ちの興奮がみられるようになってきます。
ドーパミン仮説はあくまでも仮説ではありますが、実際にドーパミンの量を減らすような、医学的な治療を行うことによって、統合失調症の陽性症状を大きく回復させることが可能になります。
統合失調症の陽性症状の治療方法
統合失調症の陽性症状にたいしては、医学的な治療(脳の中のドーパミンの量を減らす)が非常に大きな効果があります。
脳の疾患の場合には、医学的な治療が出てくるのに時間が多く必要となったり、効果が出にくいというような場合も多いです。
このような医学的な治療と並行して、本人のストレスを極力へらすというメンタル面での治療もおこなわれます。
陽性症状の場合には短期間でそして効果的に症状を医学的な方法で行うことができるようになります。
また、陽性症状の場合には症状が回復してしまえば、再発率も非常に低いものとなります。
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