統合失調症とうつ病ですが、何か?

統合失調症とうつ病を併発して、5年がかりで克服し完治させたアラサー男の記録をまとめます。前職は営業職で病みまくり、今はストレスの少ない仕事で社会復帰を果たしています。

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統合失調症は結婚できない問題を解決するための僕がやっている取り組み

      2017/08/11

統合失調症の結婚する確率は?

インターネットのある相談サイトでは、統合失調症の方が結婚について投稿している数は、

非常に膨大で、多くは「統合失調症があると結婚できない」と絶望にも感じるような、質問や回答を行っていました。

2004年に「障がい者基本法の一部を改正する法律」が国会で可決され、

自立支援と積極的な社会参加に関して、多少は地域のサポートも充実してきた感はあります。

 

しかし、統合失調症の方が結婚できないのは、こうした社会的弱者の立場で見ると、本当はなかなか理解されないんですよね。

これにはどうしも、一般的に統合失調症への偏見も関係しているからです。

2003年から2004年にかけて、「精神障害者の婚姻状況・体験の分析と地域支援の考察」といわれる調査結果を示したレポートによれば、

自分で記述する形式での回答率約65%の中では、結婚している統合失調症57人の平均年齢は49.2歳です。

 

割合は男性が31%、女性は68%ですので、相対的に女性の方が結婚しやすく、男性は結婚できない割合も調査では高いと結論しています。

交際期間は21か月ですので、ほぼ2年、結婚継続期間は平均17年ほどなので、現在結婚している統合失調症の方の調査平均年齢からすると、30代で結婚を決意した割合が高いと言えますね。

こうして考えてみると、普通の人が恋愛や婚活で結婚するパターンと、統合失調症の結婚するパターンでは、

統合失調症の自覚次第ではあっても、その差は少ないと言えるかもしれません。

 

特に統合失調症は「人格の病気」とも言われてるため、多くはその人の性格だと思われているところがあるのです。

従って、より積極的にやや誇大妄想の状態の時に、恋愛体験を経験できた場合には、統合失調症であっても偶然結婚できてしまうことも考えられます。

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統合失調症が結婚できない本当の理由とは?

やはり実体験としては、日常的に家族以外では親類も含めて、日本では精神障害に対しての拒否反応は避けられません。

結婚できないというより、「自分が精神障害である、それも統合失調症なら理解されないだろう。」

という、統合失調症側の心理が大きく働き、結婚できない、婚活に積極的になれない理由の一つだと思います。

 

昨今では、晩婚化とも言われていますので、統合失調症の調査結果、平均初婚年齢33.2歳は特別遅い晩婚とも感じられません。

しかし結婚できないと感じるのは、恋愛中とか男女のお付き合いの中でどうしても生じやすいのです。

例えば、男女どちらか一人が統合失調症であった場合、支援してくれる意味では友達などは応援してくれることが多いです。

 

しかし両親が支持しているかは、調査でも5割以下で、相手の父親は支持してくれる場合でも、35%程度に留まっています。

「結婚して良いか?」という問いに関して、精神医療従事者の支持率は、「どちらでもない」が40%、「支持する」も40%と高いとは言えませんね。

これは、結婚できないとか、結婚生活が上手くいかないという心配よりも、もしその婚姻が後に破綻となってしまった場合、

統合失調症に悪影響を及ぼす心配が背景にあるからでしょう。

 

両親が支持しないのも、結局はそれが頭にあるからではないでしょうか?

当事者の恋愛事情よりも、つまりはその親の家庭の事情が強く反映してしまうことがあるのでしょう。

 

統合失調症の恋愛はどんな感じ

あくまでも個人的な印象では、「ごく普通の出逢いと恋愛」という感じですが、統計や調査を見ると、

非常に身近な関係が構築できた場合に限って、結婚まで行きついているようです。

例えば、統合失調症への理解で相談に乗ってくれたとか、自分が辛い時期に世話をしてくれたとか、そういったものです。

 

一方で、結婚するまで互いに自分が統合失調症であったと気が付いていないため、そもそも自分が結婚できないと感じてはいないケースもあります。

統合失調症の場合、仮に治療中なら当の本人は「どうせ結婚できない」という諦めが多いのですが、

全く自分が精神障害である自覚が無いと、かえって積極的に結婚の乗り出すこともあったり、既に妊娠を理由に結婚している場合も見られます。

 

こうしてみると、日常的に身の回りの人に統合失調症の人がいるという、認識が薄いあまりに、

ごく普通の恋愛から結婚し、問題はその後に起こっているという事も予想できます。

それが一般の人の離婚率は約1割に対して、パートナーが統合失調症だった場合はその3倍と、数字でも離婚する割合として結果が出ています。

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出逢いよりも、恋愛中が最も重要

やはります統合失調症であっても、「結婚できない」と自ら自分にレッテルを貼るのは良くありません。

統合失調症の人が暴れたり、妄想によって普通で無くなるのは、むしろ治療に専念できないか、環境などがその人に合わない場合も考えられるからです。

それよりも経済的な負担について、もっとよく考えるべきですね。

 

結婚できないというよりも、結婚後に例えば、どうしても入院治療が必要だとなった場合、支援する側もされる側も、

経済的にはどちらかのパートナーに依存することになるからです。これは恋愛中でも、自覚があるなら打ち明けるべきです。

場合によっては、一定以上の生活レベルで我慢する場合もあります。

 

それと婚活ですが、統合失調症であってもお見合いや合コンには、全く縁がないというのも現代では実はそれほどでもありません。

統合失調症の通院率は、意外に低く、多くは本人の自覚がない軽度の統合失調症も存在するからです。

 

代わりに結婚とは大きな生活の変化ですから、これが統合失調症の急性期のきっかけになる場合もあります。

そういう意味では、統合失調症の結婚までの道のりは、通常よりも長い恋愛期間が必要で、婚活からいきなり結婚とは少々無理があると見て間違いないでしょう。その間、互いの両親の説得期間も必要となります。

 

相互理解を深めるために

はっきり言って、世の中全ての人の心から偏見を無くすことはできません。

統合失調症とは何かについて、ネットで調べても原因やなぜそうなるかは、依然として意見も研究も多岐に渡ってまとまりがないからです。

これは脳神経を検査すること自体が、現代の医学では非常にまだ困難であることが関係しています。

 

しかしながら、身近に統合失調症のような精神障害がある場合、家族や友達がせめて先入観を持たずに、「これは病気、障害で起こる言動だ。」

と理解していれば、それだけで異常な言動は、本人の本心ではないと理解してもらえます。

それには統合失調症の方に対して、1対1の関係が良好であることが望ましいのです。

 

こうして考えれば、それが結婚するパートナーがその理解者であると思うとどうでしょうか。

確かに投薬治療、時々不規則に起こる休息期間などの必要性など、普通の人には不要な長期の療養も統合失調症にはよくあることです。

しかし従来の「仕事は男、女性は家事」とう分類が無ければ、

家事の分担はお互いに行い、生活が苦しいときに両親も含めた家族ぐるみでのサポートがあれば、それほど障害をデメリットに感じることも無いでしょう。

 

よく考えれば、この結婚当事者とその周辺の身内との関係が、より密になる点では家族の在り方としては原点に戻った印象はあります

。統合失調症の人でも、安定した期間が長ければれないだって普通に出来ます。

従って男女ともに最初から恋愛を諦めてしまうのは、これから迎えると言われる孤立社会からすれば、もったいないとも思えますね。


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