国の基準であるうつ病のガイドラインDSM-5、診断基準について
2018/11/25
うつ病の診断基準として、有名なガイドラインにDSM-5があります。
これによって、うつ病を診断している専門家も日本では多いようです。
そこで、ここでは、そのうつ病のガイドラインDSM-5のあれこれについてをご紹介します。
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DSM-5って?
まず、DSM-5という診断基準はどこから出てきたのでしょうか?
DSMとは、アメリカ精神医学会が発表した、「精神障害(精神疾病)の診断と統計マニュアル」の略称なのです。
その5回目の改訂版ということでDSM-5となっているんですね。
このDSM、元々は名前にもあるように、統計調査のために利用するものでしたが、DSM-3から精神障害の診断基準を記載して、診断の統一がしやすいように改定してきた歴史があります。
DSM-5は国際的にも広く使われており、日本でももちろん広く利用されているのです。
しかもうつ病だけではなく、様々な精神障害の診断基準にも使われています。
その診断基準とは?
では、具体的なうつ病の診断基準はどうなっているのでしょうか?
実際に、DSM-5に記載されている診断基準というものは、精神科医のような専門家が読まないとわかりにくいものになっています。
専門的な記載もあったり、精神障害について理解できていないと、自己診断に使うのはちょっと厳しいです。
そのため、素人が読んですぐ使えるガイドラインではないと言えます。
また、仮にその診断基準を自分なりに理解して、その基準に自分が全て当てはまっていると自己診断しても絶対にうつ病とは限りません。
逆に言えば、当てはまらなくてもなっている可能性もあるんですね。
そもそも、うつ病と診断されるのは他にも基準があるようです。
よって、うつ病かなと感じたら、専門医に診断してもらうのがベストだと言えます。
自分で判断して決めつけるのは、あまりよろしくないでしょう。
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他にも診断基準が?
繰り返しになりますが、うつ病の診断基準は、DSM-5だけではありません。
有名なものとしては、ICD-10があります。
これは、世界保健機関(WHO)によって、発表されている診断基準です。
日本語訳での主な名称は、「国際疾病分類」の第10版と呼ばれています。
これは、精神障害だけではなく、他の病気などの分類もしているんですね。
日本国内の法令の中の準拠や、行政での取り扱いは、こちらのICD-10の診断基準を採用しています。
ただ、DSM-5とICD-10の診断基準を同時に用いるなどの利用法なども取られており、どちらが正確かは一概には言えません。
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