統合失調症とうつ病ですが、何か?

統合失調症とうつ病を併発して、5年がかりで克服し完治させたアラサー男の記録をまとめます。前職は営業職で病みまくり、今はストレスの少ない仕事で社会復帰を果たしています。

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元うつ病が語る治ったとき・一番つらかった時のエピソード

      2017/04/08

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うつ病は今までできてきた日常のささいなことが怖くなり、物事を正しく考えられなくなります。

自分は何もすることができない。例えばその辺の小学生の方が自分より仕事ができると思ってしまう。

そんな、「そんなことあるわけないじゃん」ということを、本当にそうなんだよ・・・と悲壮感漂わせて思っているんです。

ここでは、うつ病になると実際にどんな感じになってしまうのか。

そしてどのようにしてそれを解消していったかについて、うつ病友の会で聞いたエピソードを紹介します。

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うつ病なんて甘えだとバカにしていた

25歳の会社員です。昨年、うつ病になってしまいました。

うつ病になって感じたことは気持ちが毎日どんよりしてしまいます。

これは、なった人でないとわからないかもしれませんが、人生に光が見えなくなるような感じに襲われてしまいます。

それまではうつ病なんて、ただの甘え。とバカにしていましたが、これはなってみるとどうしようもなく、本当に病気なのだと感じます。

 

自分の場合には、笑うこともなくなりましたし、意味なく泣くことも多くなってしまいました。

家族の助けがあったので、何とか生活して生きていけましたが、一人ではどうすることもできないような無力感がありました。

家族が専門のカンセラーを紹介してくれて、生きる希望を与えてもらえたので、1年ほどの間に回復することができました。

自分のエピソードがうつ病で悩んでいる人の助けになってくれると良いと思います。

 

気をつかった言葉を逆に捉えてしまった主人

35歳の主人ですが、ある日突然外出をしなくなりました。

自営業なので、私がサポートしたので、仕事の方は何とかなりましたが、それまでアウトドア派であった主人の急変ぶりに驚かされました。

無理に連れていくこともうつ病の場合はしてはいけないので、主人がその日その時したいことを尊重していました。

 

ほとんど寝ていることが多く、たまに調子がいい時に「会社の方は大丈夫か?」と聞いてくるので、元気よく「うん!」と返事をしていました。

これは、主人が会社の人やわたしに迷惑をかけていると思われたくなかったからです。

じつのところ主人がおらず、一時赤字に転落しましたが、それでも重荷になるよりはいいと黙っていました。

しかし主人はわたしの言葉を逆に捉えたらしく、「自分はやはり会社には必要のない存在なんだ」と落ち込んで、うつ病を悪化させてしまいました。

 

そのことを本人は言わないので、会社は赤字だし、主人の病状は悪くなるしで、わたしも修羅場でした。

そんな状況を見かねた主人の母がきてくれて、一緒に住むことになりました。

とにかく優しく接してあげてくれて、その結果主人のやる気が戻ってきた感じでした。

母親の愛情は大きな力があると実感させられた次第です。

 

今では今までのように活力あふれる、アウトドア派の主人にもどりました。

わたしはほとんど妻として役に立たなかったと反省していますが、主人は「お前がいたから会社も僕もこの世に戻ってこれたよ」と、病気発症の前より大切にしてくれます。

うつ病の時期は本当に辛いですが、それを乗り越えると、その人の存在や、今ある普通の日常がとても幸せなものに感じられます。

うつ病は、わたしたち家族にとって絆を深めたものであり、感動のエピソードの一部になったんだと思っています。

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息子が大学入学をきっかけにうつ病に

大学生の息子のうつ病のエピソードをお話しします。

急に大学がつまらないと言い出しました。

私の方は毎日のように息子の対応で気が変になりそうになりそうでした。

 

シングルマザーで必死に貯めたお金で大学に通わせたというのに、ちょっとしたことで大学たつまらないと言い出すなんて・・・

そのときは打たれ弱い息子の性格に、正直ショックを受け失望しました。

どこか悪いのではないかと病院に連れて行ってみると、うつ病ということが分かりました。

まったく違う雰囲気の大学に、人とコミュニケーションを取ることが苦手な息子は耐えられなかったようです。

大学は休学にしてもらい、まずは精神面の回復をはかりました。

 

息子が興味を持てそうな食べ物、ゲームなどを提供して息子の気分がまぎれるようにしました。

わたしも仕事は退職して、息子につきっきりなりました。

今思えば、息子が人とコミュニケーションを取れなくなったのは、幼いころ十分に時間を割いてあげられなかったせいかもと思ったんです。

息子は一時期幼児返りをして、「ママ抱っこ」「ばぶばぶ」と言ってくる時期がありました。

子供のころに注いでもらえなかった愛情を、今欲しているのだと思いました。

 

申し訳なかったという気持から、息子の前では涙を見せずに必死に頑張りました。

貯金も底をつき、生活保護に頼る時期もありながら、息子に愛情を注ぐと徐々に元気を取り戻していきました。

2年くらい回復には時間がかかりましたが、今では大学に普通に通えるようになっています。

来年は社会人になるので、あまりストレスがかからない無理のない仕事に就いてほしいですね。


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