20歳前後に発症しやすい緊張型の統合失調症について
2017/04/08
統合失調症の3つの分類
統合失調症はその症状に従って、医学的に破瓜型、妄想型、緊張型の3種類のカテゴリーに分類されています。
余り例は多くないのですが、3種類のカテゴリーのどれにも属さないようなタイプの統合失調症もあります。
3つのカテゴリーの分類をしておくと、これから起こってくる統合失調症の症状があらかじめ推測することができます。
治療を行っていく上での有益な情報となることが多くなります。
ここでは、一般的に20歳前後に発症することが多いと言われている緊張型の統合失調症について解説いたします。
スポンサーリンク
緊張型統合失調症
妄想型統合失調症の場合にはおおよそ以下のような経過をたどっていきます。
発症時期は20歳前後が多くなります。
僕も症状が出始めたのは19歳からで、大学に入学してからおかしくなり始めました。
今思えば、実家を離れて一人暮らししたことや、慣れない大学生活、バイトが大きな負担となったのだと思います。
緊張型統合失調症を発症すると、著しい運動神経障害がみられるようになります。
興奮・過動などの「緊張型の興奮」が症状して現れてきます。
無動・拒絶・蝋屈・反響言語などといった「緊張型の昏迷」が症状として顕著に現れてきます。
一旦症状が回復してしまえば、予後の経過は良いことが多くなります。
緊張型の症状の特徴は数週間程度で回復することが多いのですが、その後も周期的に緊張型の症状が現れてきます。
症状が一旦治まったからと言って安心することができないと言えます。
適切な治療を早急に行わないと、症状が悪化してしまう傾向にあります。
スポンサーリンク
緊張型統合失調症の検査方法
緊張型統合失調症の可能性が考えられる場合には、以下の診断項目について病院での検査が行われます。
検査結果をもとに、医師が緊張型の統合失調症であるかどうかの判断します。
1. 言葉数が少なくなる。お喋りをしなくなる。(周囲に対する反応性の著しい低下)
2. 過度の興奮(周囲からの刺激がないにも関わらず異常な興奮状態を示す)
3. おかしな姿勢をとる(不自然な姿勢を保とうとする)
4. 拒絶症(周囲からの指示にたいして、反対の行動をとってしまう)
5. 硬直(体を動かされることに対する大きな抵抗を示す)
6. ろう屈症(蝋細工のように不自然な姿勢を強硬に続ける)
7. 命令自動症(何も考えずに指示に服従する)、単語や語句を意味もなく繰り返す
緊張型統合失調症の治療方法
緊張型統合失調症の治療法には通常の医学的な治療法とリハビリが併用されています。
場合によっては、電気けいれん療法(ECT)が用いられることもあります。
100%ではありませんが、電気痙攣療法によって、緊張型統合失調症の症状が非常に大きくかなり完治に近い形で回復することもあります。
スポンサーリンク