統合失調症は何で発症する?そのきっかけと発症年齢について
2017/04/08
統合失調症を発症しやすい年齢
統合失調症には発症年齢のピークと呼ばれている、発症しやすい年齢が存在しています。
もちろん、それ以外の年齢でも発症することはあるのですが、発症年齢での発症率は非常に高いものとなっています。
統合失調症の発症年齢のピークは18歳ころというデータがあります。
発症者のじつに75%が(17歳から25歳の間というデータ)
いわゆる青年期と呼ばれる期間が、発症年齢のピークに該当していることになります。
この時期は多くの人が精神的に揺れ動くことが多いので、それが一つのきっかけとなって統合失調症を発症してしまうと考えられています。
また、14歳以下の子供の場合には0%ではありませんが、ほとんど発症しないという傾向にあります。
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統合失調症を発症しやすい年齢の男女差
統合失調症の発症年齢のピークには男女差が存在しています。
男性は18歳前後が発症年齢のピークにあたりますが、女性は22歳が発症年齢のピークにあたります。
男性の場合には、40歳前後ではほとんど発症がみられないのですが、女性の場合には40歳で前後でも発症するケースがみられます。
出産後に発症することも女性の場合には多くなっています。
統合失調症を発症してしまう人の割合は100人に一人と言われています。
統合失調症の発症のきっかけ
統合失調症の発症のきっかけについてはこれまでいくつかの要因が挙げられています。
1:遺伝的な要因
統合失調症の発症には遺伝的な要因があるといわれています。
家族や親類に統合失調症の人がいる場合には、統合失調症を発症してしまう可能性が通常より6倍ほど高くなると考えられています。
統合失調症の人の子供だからと言って必ず統合失調症を発症するわけではありません。
しかし、なりやすい遺伝的要素を持っていることはふまえて、予防策を取っていくことは大事です。
2:気質・性格
統合失調症を発症しやすい傾向の基質・性格も示唆されています。
内気な人、おとなしい人、控えめな人、神経質な人は発症しやすい傾向にあります。
逆に無頓着な人も発症しやすい傾向にあります。
人づきあいがあまり得意でない場合にも発症の割合が増えてきます。
統合失調症のデータを元に読み解くと、統合失調症を発症する前から、個性的でマイノリティな思考を持った人はなりやすいようです。
これは、個性的だから統合失調症になるというわけではなく、個性的ゆえに、周りから孤立しやすく、自分を受け入れてもらえないというストレスから発症する割合が高まるとされます。
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3:環境
環境も統合失調症の発症の原因になると言われています。
ストレスの多い環境下にいる人は統合失調症を発症してしまう可能性が上昇すると言われています。
学生でいうなら高校から大学に入り、環境が大きく変化するときなど。
社会人の場合、昇格で責任のある仕事やポストを任された時などに、発症しやすくなります。
なるべく、ストレスのない環境にいつもいるようにするのは統合失調症の発症のリスクを軽減する有効な方法になります。
4:冬生まれである
統合失調症の人の誕生日を調べてみると、興味深いことが分かりました。
それは、春、夏、秋生まれに比べて、冬生まれの割合が10%も高いことです。
これは、幼少期に太陽によって得られるセロトニンやリンパ球が不足するための影響だと考えられています。
そのため、統合失調症の発症は暖かい地域より、寒い地域のほうが割合が高くなっています。
特に発症年齢のピークの期間は発症のきっかけとなる要因を出来るかぎり少なくするほうがいいと思います。
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