統合失調症の音楽治療の効果と方法。逆効果になる場合について
2017/11/18
統合失調症に音楽が効果的と言われていますが、正確には、音楽と相性が良いのではなく、相性が良い音楽も存在するという意味です。
なので、記事を参考にして音楽だけでなく、どのような気配りを行ってあげると良いのか学んでいってください。
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音楽を聴いて改善するケース
そもそも、統合失調症と音楽の相性というのは、高くもなく低くもなくというのが正しいでしょう。
というのも、統合失調症は音楽を求めているのではなく、安らぎを求めていることが最近の研究などでわかってきたからです。
なので、音楽であればなんでも良いというわけではありません。
例えば、α(アルファ)波と言われている波を発生する音楽であれば、ヒーリング効果が得られるかもしれません。
α波のヒーリング効果というのは、心の鎮静、もしくは眠気などを正常なものに変えてくれる力だと思ってください。
統合失調症に音楽が効果的とされているのは、心の鎮静により、自分が正常な精神状態にないことを学べるからで、私も統合失調症に悩まされていることが多かったため、相性の良い音楽が見つかった際は、何度もその音楽を聴いていたことがあります。
ちなみに、自分はポップミュージックが好きだったので、かなりテンポの高い音楽を何度も聴いていました。
統合失調症に音楽が効果的というのは、なにもα波が出ている優しい音色の音楽ばかりではありません。
過去に聴いたことのある好きな音楽であっても、統合失調症に対して効果的な音楽になるので、CDショップなどで音楽を聴いてみて、自分に最適な音楽のタイトル、音楽のジャンル、もしくはミュージシャンは誰なのかを探し当てると、より効率的な音楽による癒やし体験を味わえるようになります。
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音楽を聴いて悪化するケース
とりあえず音楽を聴くだけで、統合失調症が改善するわけではありません。
次のようなケースでは、音楽を聴いているだけで統合失調症が悪化する恐れもあります。
まず、音楽のボリュームについて良く考えて選択するようにしてください。
私も実体験として、音楽の影響で統合失調症が悪化したこともありましたが、その際は、音楽が煩すぎて幻聴が聴こえてしまうようになりました。
統合失調症は、嫌いな出来事が連続で起きてしまうと、正常な人と比較して怒りっぽくなります。
しかも、段々とエスカレートしていくのがわかるというものではなく、いきなりカッとなったり、被害妄想のスイッチがオンになるような、極めて厳しい精神状態に陥ってしまうのです。
なので、なんとなく耳障りと感じる音楽は聴かないようにして、好きなトラックのみ選択して音楽を聴いたほうが、精神衛生上においても良い音楽の聴き方だと言えます。
統合失調症に対する適切な気配り
統合失調症のような症状に悩まされている人の多くは、あまり人付き合いを好ましいとは考えていません。
というのも、一人っきりの状態で自分だけの世界観に没入したいと考えているからです。
また、統合失調症の治療、改善にはかなりの時間がかかりますので、音楽を聴くようになってから1週間ほど経っても、なんの変化も見られない人もいますので、なんだかニコニコしているように見える相手であっても、近づくのをためらったほうが良いでしょう。
もし、精神が明るい状態に改善したのであれば、相手のほうから近寄ってくるようになります。
それだけ、統合失調症というのは精神の余裕を奪ってしまうもので、特に人付き合いを悪化させることが多いのです。
後、同じような音楽を聴いていても効果が弱いとされるので、好きな音楽CDを複数購入しておき、長く音楽を楽しんでもらえる環境作りも大事です。
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