症状が似ている部分がある適応障害とうつ病の3つの違い
2018/02/28
適応障害とうつ病の違いを特集しています。
主な適応障害の症状を案内する形で、なぜうつ病と似ていると言われることがあるのか、そのことについても触れていき、さらに、うつ病と大きく違っているところをクローズアップしています。
症状が似ている部分がある適応障害とうつ病の3つの違いをご紹介します。
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適応障害の主な症状
適応障害とは、主に涙もろいなど感情が表に出やすい、もしくは、まったく表に出ない状態のことです。
このような問題は、適応障害の悩みを抱えている人以外でも発生するため、適応障害を判断する基準が曖昧だと言われることもあります。
ですが、私も適応障害にかかっていた頃があったのでわかるのですが、適応障害とうつ病には違いがありますし、まったく同じものであるとは言えません。
例えば、うつ病のように常に発症しやすい状況にあるわけではありません。
そのため、無意識の内に適応障害を発症することもあるのです。
また、ストレスに対して適応できなくなる障害でもあるので、表情そのものが減ってしまうという症状もあります。
そのため、笑っても良い場面で笑えない、怒らないといけない場面で怒れないといったトラブルを起こすこともあるのです。
うつ病との違い
うつ病との違いをわかりやすくまとめると、以下のような違いをピックアップすることができます。
まず、うつ病の場合は肉体に対して影響を及ぼすことが多く、無気力な場合、脱力感を感じることが多くなります。
さらに、体が段々と機能しなくなるため、最初から、酷い脱力感に襲われるわけではありません。
逆に、適応障害が発症するようになると、ちょっとしたことでもイライラすることが多くなり、人とのコミュニケーションが上手くいかなくなることもあるのです。
健常者との大きな違いは、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すため、生活そのものが困難になるところでしょう。
また、ストレスが溜まっているという事実が消えないため、神経の動きがおかしくなるなど、普通では発生しないようなトラブルを起こすことが多くなります。
そのため、人との会話で急に怒鳴りだしてしまうこともありますし、物事を大げさに考えてしまうことが多くなるのです。
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その他の違い
うつ病との違いを細かいところまで探っていくと、以下のようなところに違いがあることもわかります。
うつ病は、本人がうつ病を自覚するようになると、治療を開始するケースが多いです。
ですが、適応障害の悩みを抱えている人は、病院で治療を行う発想そのものが少ないです。
そのため、自分は病気ではないと考えるようになったり、もしくは、被害妄想に囚われてしまうことが良くあるのです。
常に、自分の考えを優先するところがあり、うつ病のように精神は正常、しかし、肉体が上手く機能しないといった問題が少なく、さらに、治療薬を使用した場合も、目立った体調の回復を見られないことも多いのです。
他にも、うつ病のように段々と悪化するかどうかでは、個人差が大きいという状況にあります。
そのため、健康的な人であっても重度の適応障害になることもありますし、健康ではないのに、適応障害にかかった後も、それほど重症化しない人もいるのです。
また、ストレスを適切に感じることができないので、嬉しい、悲しいの中間が存在しない人もいます。
その影響からか、一度楽しいと感じるようになると、常にその楽しいと感じるものを欲する人もいますし、抑制がきかなくなる人もいるのです。
うつ病の場合、快方に向かうほど体調の回復も目覚ましくなるので、適応障害と似ているようで似ていないところは、意外と多く存在します。
さらに、適応障害に悩まされている人の多くは、治療途中で精神的な問題が減ってくると、勝手に適応障害が治ったと判断することが多く、その影響で障害を再発させてしまう人が多いです。
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