病院に行きたがらない拒否する統合失調症を納得させて連れて行く方法
2017/04/08
統合失調症の方を病院に連れていくには
統合失調症は、自分が病気であるということを認識することができません。
周りからみて明らかに妄想を言っておかしいですが、本人からすると、自分は正しく周りがおかしいと思っているんです。
あるいはなんとなくおかしいと思っていても、病気に対する不安からその事実を認めることができないということが起きてきます。
とくに、統合失調症は世間的にイメージが悪いです。
本人もそのようなことが起因して、病院に行きたがらないのかもしれません。
今回は統合失調症は本当に危険な病気なのか、そんな状態の人をどのようにして病院へ連れて行くかをまとめます。
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統合失調症が犯罪を起こす割合は3分の1
統合失調症が危険だというのはマスコミによる操作印象で、何かの事件の犯人が統合失調症出会った場合、あたかも事件を引き起こしたのは病気が原因であったためだ!
のように、暴力的に報道が行われるためだと僕は思っています。
その辺りの詳しいことは、大好きな漫画「ブラックジャックによろしく」に描かれています。
統合失調症の具体的な数字を用いたデータから言うと、統合失調症が起こす犯罪の割合は、健常者に比べて3分の1と、とても低いんです!
本当は優しくて気が弱くて、犯罪なんてとてもできるような病気ではないということがデータとして表れています。
本人が病気だと認めたがらないときは、このような具体的なデータを見せて説得してみるのが有効です。
無理やり行かせるのはNG
病院へ行くことを頑なに拒否されると、家族は困ってしまいます。
もちろん、病院に行くのを拒んでいる統合失調症の方を無理に病院に連れていくのは、絶対にやってはいけないことです。
統合失調症の症状は家族にとって大きな負担になるのは言うまでもありませんが、それでも焦って本人を病院に連れていくことはNGです。
かたくなに拒まれてしまって、本人をさらに大きな不安が付きまとうようになります。
その結果孤立感を増すようになります。
最悪の場合には、周囲の人間に対しての憎しみを被害妄想によって、大きくしてしまうこともあります。
一つの方法として、元統合失調症であった人に家にきて説得してもらうという手があります。
僕は統合失調症が寛解(完治に近い状態)になった今でも、統合失調症の輪の会に所属し続けています。
統合失調症を発症していた時、そこの人たちにお世話になったため、その恩を自分ができることで返したいと思っているからです。
僕は統合失調症を寛解し、いまだに再発していないということを活かし、現在で苦しんでいる人のアドバイザーをボランティアでしています。
その中で、家族が統合失調症のようで、妄想を見て家の中で苦しんでいるという相談を持ちかけられることがあり、出張して話をしたりしています。
自分と同じ症状を理解してくれる人がきて、そしてそれを克服したと聞くと、安心感や希望を持ち、病院へ行くきっかけとなります。
そのように、自治体や近くのボランティア活動に相談をしてみることは有効な手段です。
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お医者さんに家にきてもらう
脳の機能異常によって、自分が統合失調症であることを認識できない状態の場合には、病院に連れて行くのは難しいです。
こんな時には、往診を使う方法が考えられます。
つまり、自宅で診察をしてもらうようにすればいいのです。
最初は統合失調症の方は、医師が来ると驚くかもしれませんが、通常から統合失調症の方に接している医師の方であれば、自然な形で診断を行ってくれます。
医師の方に加えて、看護の専門家にも往診に同席してもらうとより効果的になります。
統合失調症の方を病院に連れていくには:統合失調症にたいする理解
自分が統合失調症であることを認めなくないという症状の場合は、病院に連れていくことができる可能性があります。
まずは、本人が抱えている統合失調症にたいする不安を取り除くことから始めるといいでしょう。
統合失調症は症状を回復させることができるし、そのためにはできる限り早く治療を始めるのが良いのだということを本人がしっかり理解できれば、病院に行けるようになるはずです。
統合失調症が、自然な形で病院に行けるような環境作りが必要になります。
疑心暗鬼になりがちなので、周囲にたいして本人が信用できるようにしていくのがいいでしょう。
精神面が安定しないときには、診断をする前に、心のケアとしてのカウンセリングを受けるという方法も良い方法になります。
心を周囲に開くことができれば、病院に行く気持ちが芽生えてくることになります。
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