統合失調症とうつ病ですが、何か?

統合失調症とうつ病を併発して、5年がかりで克服し完治させたアラサー男の記録をまとめます。前職は営業職で病みまくり、今はストレスの少ない仕事で社会復帰を果たしています。

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今日から始めよう!統合失調症を治すための理想的な生活スケジュール

      2017/07/25

最初に経験者というか、依然として統合失調症の継続がある自分としては、まず生活リズムの問題はかなり深刻です。

ところで、統合失調症の場合、何故、日常の生活で家族も含めてこの精神障害に気が付かない事が多いのでしょうか。

今回は、そんな統合失調症を治療するための生活についてをご紹介します。

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生活リズムは誰が作るのか?

それは巷で言われるような、「幻覚」や「妄想」というのは、大小の差こそあれ、必ず日常の生活リズムに必ず紛れている点があります。

例えば学校がその典型ですが、恐らく世界中で基礎学習を家庭教師だけの1対1の教育だけで行っている家庭は、かなり少ないはずですよね。

つまりほぼ100%近い児童が、集団登校して義務教育をうけているのが事実です。

 

朝7時前後あたりに起きて、朝食の有無はあったとしても、登校時間は決められています。

授業はタイムスケジュール通りに進み、昼休み、休憩時間も既に「規則」があるんです。

ところが、児童は当たり前の話、「人間」ですから個性がそれぞれあり、

それぞれの生活リズムは強制的に、こうした作られて用意されたルールに従う事になります。

 

本来であれば、機械的に勉強して黙って学校生活をそのまま送っていれば、虐めも起きることはありません。

しかし、中にはこのルールに馴染めない生徒は1人や2人は教室にはいるものです。

自分が正にそうですが、統合失調症の症状が出だしたのは、思春期の頃からです。

 

この時期は、異性への意識が芽生え、また友達関係も気の合ったグループ同士に分かれることが殆どですよね。

ここに、教育現場のルールと、「同性代同士のルール」という2つの生活が生まれることになるんです。

要は自分のプライベートな生活が出来るんです。

 

本来、統合失調症は生活リズムが乱れて症状が重くなるわけではありません。

「しなければならない事」が2つ以上同時に進行し、それぞれで異なる柔軟な対処が必要となった時、気持ちの切り替えが出来ない人が必ず存在します。

しかもこの「しなければならない事」のほとんどは、自分でコントロールできることは少なく、主体は常に他人がつくったルール、「暗黙のルール」に縛られていくのです。

 

それが自分の生活リズムと合わなかった場合、どういったことになるででしょうか。

やっぱり、無理に合わせようと限られた時間で何かをしようとしたり、落ち着ける時間を確保しようと誰でも考えるはずです。

 

生活習慣と統合失調症の関係

正直言って、統合失調症の生活リズムを整えるのは至難の業です。

症状が急性期を過ぎて、次の初期症状が来るまでの間、本人にその障害の自覚があれば投薬で防ぐことは出来ます。

しかしこうした薬の役割は、脳神経には作用しますが、空腹や睡眠には強い効果を発揮しません。

 

従って不眠を併発した場合は睡眠薬も同時に併用するのが普通です。ところがこれも非常に問題となるパターンが、私生活でもあるんですね。

それが一般的な「常識的」な生活リズムです。「朝は必ずおきるもの」とか、「昼は昼食をとり、夕方には時間通りに食事をする」といった何気ない生活リズムです。

 

普通の人は、これを苦痛とは考えないほど習慣化していますよね。

しかし統合失調症の場合は、「気分障害」と言われるように、頭の中の想像力によって常に色々試行錯誤している状態です。

ぼんやりテレビを見て集中を逸らすという、普通の生活が習慣として育ってないのです。

未成熟とでも言って良いと思いますが、心理的に追い詰められた感触がいつもある感じですね。

 

これは不眠症でもよくあるそうで、統合失調症もよく悪夢を見ます。しかもその夢の間が長く、

目覚めてしばらくするとまた眠くなったり、あるいは何かに集中すると疲労感があろうと起き続けてしまうんですね。

普通の人の感覚であれば、「眠たいときに寝る」というより、寝る時間が来れば自然と眠りにつけるのが当然だと思えるものです。

 

しかしながら、統合失調症のような慢性化しやすい統合失調症は、頭の中で集中する内容も煩雑で、とりとめがない状態なので、言ってみれば、脳が疲れてクタクタにならないと眠れないんです。

更にここに日常の常識、「夜は寝るもの」という一般的な感覚が頭にある為、

眠たく無くても寝る行為をしなくてはならない事が多いです。

 

結局、それが睡眠不足の原因と自分には思えました。

夜に自分の部屋にいた方が頭の考えは、余計にそちらに集中してしまうのです。

日中の生活リズムも、他人の作ったルールに無理やり合わせ、しかも多数の頭で考えて、他人に合わせる言動が多くなります。

 

そして今度は自宅に帰った後では、日中の中途半端で整理がつかない事をグルグル頭の中で考えて、一般常識的な生活リズムからはみ出してしまうんですね。

この悪循環をどうにかして絶つ方法はあるのでしょうか?


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家族の生活習慣との違いをどう捉えるか?

結局のところ、統合失調症の人が自分自身で正しい生活リズムを取り戻そうとするのは、相当困難です。

実際、自分の場合は仕事を完全に辞めて、それから昼夜を問わず寝られる環境を用意し、敢えて普通の生活リズムに合わせず、

キチンと睡眠がとれる状態から症状が徐々に落ち着き、統合失調症の初期症状に気が付くタイミングを得られたことがあります。

 

幻覚も妄想も虚言も、結局は自分が起きている中で、全て頭の中で起こっているので、

リセットするのは脳を睡眠で麻痺させる以外には、ストップできません。

従って家事をやるとか、目指し時計をセットして無理やり生活リズムを整えても、症状自体は改善しませんでした。

問題は、日中でも落ち着いて家族の邪魔もされず、健常者の生活リズムに合わせずに済む環境が準備できるかどうかです。

 

それくらい、普通の人の生活リズムの日常とは、タイムスケジュール通りに進むものなんです。

統合失調症は、常に頭をフル回転させていますが、その中に一般常識的なルールを組み込む余裕はまずありません。

 

つまり、統合失調症の日常とは、不規則な生活リズムこそが日常となっているんですね。

ここが発達障害や自閉症とかなり違う点です。

 

不規則を悪者と思わないでください

考え方としては普通ではありませんが、統合失調症の日常とは不規則な生活リズムが恒常化しているため、

一般的な「夜は何時に寝て、何時までに起きる」という日常からかけ離れています。

そこで、この不規則でも健康でいられる工夫が必要となります。

 

出来れば家族の協力があれば良いですが、比較的短期間で生活リズムを整えるには、

一度統合失調症の脳の活動をどこかで止めないと無理な場合が多いです。

治療が行われていない統合失調症の人の場合は、幻覚と幻聴が最高潮を過ぎた時に訪れる、

身体の完全な疲労と脳の完全な思考停止になる無気力な消耗期でないとまず落ち着いて寝られることは無いですね。

 

不規則は不規則として、ある程度自由に眠れる環境は体験しないと統合失調症の、普通の日常は帰ってこない気がします。

つまり、いきなり健常者というか、精神障害の無い普通の生活に切り替えるのは非常に無理があるということです。

ですからここでも、自分の頭で「規則正しい生活が絶対良い」とか、「昼間寝るのは非常識」という固定概念から生活改善を行うのは、

統合失調症の悪化にも関係することになります。

 

とにかく初めは、「寝たい時に寝られる」環境が最も効果的です。

これは日常の緊張やストレス、脅迫観念を緩和するのに有効です。

 

統合失調症なりの日常を得ること

まず絶対に間違っている考えは、統合失調症を日常的なストレス等を要因とした、

単なる気分的な症状や不規則な生活の乱れから来る睡眠不足が要因だと思う事です。

これが、統合失調症の改善に大きな弊害になります。

「普通の人の生活リズム」とは随分様子が異なるのが、精神障害の特徴です。

 

それには、上手に統合失調症の”資質”に向き合わないといけないのです。

自分が統合失調症の自覚さえあり、どのあたりが苦痛のボーダーラインかわかれば、そのタイミングで休息をとることが出来ます。

 

普通なら、活動する時間帯を中心に生活リズムは組み立てられますが、

統合失調症のような気分障害は、障害ですから休息を中心に生活リズムを組み立てるのです。

従って、症状が重くなればそれだけ活動は制限され、休息によって回復する時間が必要となるのです。


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