統合失調症になってしまうきっかけとか、出来事ってあるのでしょうか?
2017/08/06
統合失調症はどこの国の人でも100人に1人がかかる病気です。
インドやジャカルタなど、どの国でもどんな人でもかかるので、自分がかからないなんてことは決してない病気なんですね。
今回は、そんな統合失調症はどのようにして発症するのか、きっかけをランキング形式でご紹介します。
スポンサーリンク
統合失調症に悪影響を及ぼすきっかけランキング
極めて個人的な事ですが、私が統合失調症と診断される前に、他人と自分が随分違和感があると感じたのは、既に中学校時代からです。
集団生活の中で、必ず教室には他人にちょっかいを出して面白ろがるクラスメートがいますよね。
こうした性格のある人は、本来は明かるのですが自制が効かず、また他人が困ったり苦慮するのを、余計に面白がる特徴があります。
単に家庭のしつけというより、これは家庭内の両親の愛情によるものだと感じてますが、
それに同じクラスメートには、似たような性格同士でグループ化される事は良くあります。
その中で、友達同士の原始的な形は「共感」なので、当然そこには同調したいという欲求や要求が頻繁に起こる事になります。
何が具体的に統合失調症になるきっかけだったかは覚えていませんが、どうしても受け入れられない部分は確かに自分にありました。
これをランキング形式にしてご紹介したいと思います。
統合失調症になったランキング
1位:親しい人の対応が、自分が嫌いな人と自分とで対応が同じだった場合
2位:悪ふざけが暴言と暴力が混在し、またそれを冗談として受け入れられない
3位:自分がこうすれば良いと思う最善を、相手がどうしても楽な方へ逃げてしまう
4位:我慢を美徳というような、ある種の同調圧力が周囲にある
5位:抑圧的に、「あなたはこういう人間でしょ?」というレッテルが周知されてしまった
統合失調症の人が遭遇するきっかけと出来事
ランキングでは上位5位までをご紹介しましたが、こうしてみると、
集団生活の中で、私個人と他人が1対1と、多数の中での相手の言動、自分の考えがかけ離れているのがわかるでしょうか。
この感覚は、多くの人が「他人はある程度、自分を理解しこの空気は読めるもの」という前提があるのです。
こういった状況に陥りやすいのは、病気がちでよく学校を休んだり、親の都合で転勤で転校して生活環境がガラリと変わった時に、
それまであった親しい関係を、もう一度自分で探し、構築しなければならない場合に起り得ます。
つまり「出来事」自体を、周囲と共有できないか、あるいは会話も周囲に気を使って緊張しなければならない場合、
このストレスが長い期間継続すると、自己解決が非常に難しくなっていくんですね。
同じような事は、転勤や転職でも起こります。会社では同僚には、既にそこには従来のグループや親しい関係が構築され、
特に日本では外国人が良い例のように、見知らぬ他人には積極的に会話や、共通の出来事に協力するといった機会は、あまり自ら作らないものです。
つまり環境に慣れさせてくれるのではなく、放置され、「自分の力で慣れろ」という無言の同調圧力がそこにあります。
その中で、小さな失敗があれば、「新人」というレッテルから、自分たちの過去を忘れ、「あいつは使えない」とか、
陰口、ひそひそ話が増えることはこうした慣れていない人には、ストレスから防御する手段が無いのです。
きっかけがあるととすれば、自分の環境の変化に対して周囲が無関心であるというのは、現代社会では大きな理由の一つでしょう。
ストレスは他人との会話の中に存在する
統合失調症にあるきっかけを、まず流暢に語れる人は障害の無い人も、統合失調症の人にもまずいることは無いです。
書籍を読もうが、何をネットで調べようが、そこにあるのは「障害の説明」でしかないからです。
これまで説明したように、統合失調症になるきっかけは、出来事のショッキングな単発的な事や、会話の中の気になるセリフ、
あるいは日常的なストレスやイライラではないのが理解していただけるでしょうか。
つまりは、自分と相手の意思の疎通がずっとうまくいかず、空回りした会話、共感できない出来事や共通体験、
それが継続的で周囲に段々溶け込めなくなる心理が、かなり長く続いた場合、場合によって統合失調症になるリスクが上がっていくのです。
スポンサーリンク
統合失調症のきっかけは、会話に馴染めない体質にある
では、こうした周囲に馴染めなく、段々と会話や共通体験による出来事などに共感が持てなくなると、
次第に統合失調症の場合はどうなるでしょうか?一番最初に現れるのは、とにかく集団から遠ざかるようになることですね。
更には猜疑心が非常に強くなります。これは妬みというよりも、会話の内容が全て自分に対してだとか、
その出来事などは自分がひょっとして自分が関係しているとか、影響を与えていたかのような錯覚を覚えるようになります。
この状態、最近では10代の人がよく虐めで自殺する心理と、非常に近いものがあります。
というのは、明らかな暴言や暴力を加えられているというよりも、陰口や他人からのレッテル、「こいつはこうです」というような、
自分では思いもつかない評価を周囲に、噂や嘲笑が広がった時が正に似ています。
しかしながら統合失調症の場合は、こうした自殺まで行く人に比べて、精神的には耐性があるといえます。
何故ならそうした会話や、出来事によるストレスを、自分の頭の中で妄想として解決しようと働くからです。
統合失調症は、数々のきっかけの連続と会話の行き違いから進んでしまう
結局のところは精神障害の多くがそうであるように、統合失調症になるきっかけがただ一つあると言うよりは、
多くの出来事とその出来事の連続、そして多くのきっかけとなる会話のすれ違いに原因があるようですね。
しかも信頼できる心を本当に打ち明ける、そういった他人が周囲に存在しない場合、
そのストレスは統合失調症の素養を持つ人に、更に過剰なストレスが重荷となって、
やがて妄想や虚言などに心理的なはけ口を求めていくことになります。
やはり、かなりの部分で「環境」の変化がかなり重要なポイントになっているのは間違いありませんね。
スポンサーリンク